中央アメリカのコーヒー生産国【ホンジュラス】のご紹介|コーヒーの種類や特徴、味わいの魅力までご紹介
皆さんこんにちは!
そして、サイトへのご訪問ありがとうございます^ ^
今回の記事では、中米カリブ海に面した国【ホンジュラス】についてご紹介していきます。
ホンジュラスという国についてやそこで栽培されるコーヒーの特徴や魅力など、色々とお話ししていきますので、ぜひ最後までお付き合いください^ ^
ホンジュラス共和国
ホンジュラスは、中央アメリカの中部にある共和国で、国土面積は日本の約3分の1、人口は約980万人です。
国民の約7割が農業で生計を立てており、主にバナナやコーヒーを栽培しています。
国土のほとんどが山地で、温暖な気候と火山性の豊かな土壌、高い標高など、高品質なコーヒー豆を生産できる条件が揃っている国です。
基本情報
面積:約11万㎢
人口:約975万人
首都:テグシガルパ
言語:スペイン語国旗の5つの星は、中米5ヶ国を象徴しており、そのうち中心の星がホンジュラスを表しています。
外務省HPより抜粋
ホンジュラスのコーヒー栽培の歴史
ホンジュラスに初めてコーヒーが持ち込まれたのは18世紀のことですが、持ち込まれた当初、栽培していたのは少数の小規模農家で、メインで扱っていた農作物はバナナでした。
当時ホンジュラスはバナナの産地として有名で、1929年には輸出の80%以上をバナナが占めていました。
しかし、1950年代頃バナナの生産に様々な国が参入したことで、バナナの輸出額が減少。
それをきっかけに1960年頃より、ホンジュラスの産業としてコーヒー生産が本格化が始まります。
その後、アメリカや国際開発庁からのコーヒー生産の支援が強化され、農家の生産拡大やインフラ整備が進み、現在では10万人以上のコーヒー農家がいる、一大産業へと発展を遂げました。
コーヒー栽培の特徴
ホンジュラスのコーヒー栽培は、多くの小規模農園で有機栽培が行われ、シェードツリー(日よけの木)をコーヒーノキと一緒に植える方法で行われています。
主なコーヒーの加工方法として「水洗式」が取り入れられていて、乾燥式はあまり用いられません。
これはこの国の気候が関係していて、熱帯性気候のホンジュラスでは収穫期の11月から3月は特に雨が多いため、生豆を乾燥させる乾燥式の加工法が適さないため、水洗式が主な加工法とされています。
この水洗式の加工法がホンジュラスのコーヒーの特徴の、穏やかでバランスの取れた風味の一助ともなっています。
また、ホンジュラスではコーヒーのトレーサビリティに力を入れており、どの農家が生産し、どの生産者団体が関わっているのかなど、生産履歴を追うことができるようになっています。
代表的なコーヒー生産地
ホンジュラスではさまざまな地域でコーヒー豆の生産が行われていて、地域ごとによる風味の違いを楽しむことができます。
コパン州(Copán)
コパン州はホンジュラスで最も有名なコーヒー産地の一つであり、高品質なアラビカコーヒーが栽培されています。
特に、サン・アウレリオという地域は有名で、コーヒー愛好家から高く評価されています。
オコテペケ州(Ocotepeque)
ホンジュラスの西部に位置し、コーヒー栽培が盛んな地域です。
ここで生産されるコーヒーは風味豊かで、国内外で高く評価されています。
イラプア州(El Paraíso)
イラプア州はホンジュラスの東部に位置し、標高の高い地域でコーヒーが栽培されています。
涼しい気候と豊かな土壌が、高品質のコーヒー豆を生産するのに適しています。
ラ・パス州(La Paz)
この州はホンジュラスの中部に位置し、コーヒー栽培が盛んです。
特に、オピラ山脈周辺の地域で高品質のコーヒーが生産されています。
ホンジュラスのコーヒーの特徴
ホンジュラスのコーヒーは穏やかでバランスの取れた香りが大きな特徴で、フルーティーな花の香りとチョコレートやナッツのような風味も特徴です。
また、ホンジュラスのコーヒーは優れたバランスを持っていて、酸味、甘み、苦みが、とても良いバランスで組み合わさっています。
そのため、多くの方にとって飲みやすいコーヒーで、幅広いコーヒー愛好家に人気があります。
おすすめの飲み方
生産地や焙煎度などによって異なることがありますが、ホンジュラスのコーヒーは優れたバランスとほんのりとした甘味、フルーティーな風味を持っています。
そのバランスの良い味わいを最大限に楽しむために、ミルクや砂糖は最小限に抑えて、クリーンなカップで味わうことがおすすめです。
また、ポウローバやエアロプレスなどの手動式の器具を使用してコーヒーをゆっくりと淹れることで、ホンジュラスのコーヒーのコーヒーが持つ、フルーティでフレッシュな風味を引き立てることもできます。
コクをより深く味わいたいときにはフレンチプレスで抽出するのもおすすめで、コクとまろやかさが増して、しっかりとしているけど、飲みやすいコーヒーになります。
生産地や焙煎度、使用する器具によってさまざまな顔を見せてくれるコーヒーなので、ぜひお気に入りの飲み方を見つけていただければと思います^ ^
まとめ
カリブ海に面した高地で育まれるホンジュラのコーヒーをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
バランスの良い味わいと、フルーティーな花の香りが特徴的のホンジュラスのコーヒー。
カリブ海の白い砂浜と透き通った紺碧の海に思いをはせながら、コーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか^ ^
おまけ:ホンジュラスの
コパン遺跡
コパン遺跡はマヤ文明の遺跡で、1980年に世界遺産に登録されました。
コパン遺跡の特徴の一つは、その石碑等の美しさです。
マヤ文明の遺跡の石碑の多くは石灰岩で作られていたため、長年の風雨で溶けたり崩壊しているのに対し、コパン遺跡の石碑は石灰岩ではないため、現在でも細密な模様や文字の彫り込みが綺麗に残されています。
華麗な石像彫刻の美しさから「アメリカ大陸のアテネ」とも呼ばれています。
ロアタン島のビーチ
ホンジュラスのビーチには、白い砂浜、透き通った紺碧の海、豊富な緑など、典型的なカリブ海の景色が広がっています。また、世界で2番目に大きいサンゴ礁もあるため、シュノーケリングやダイビングの人気スポットとなっています。
その中でも人気のビーチが集まるのがホンジュラス北部のカリブ海に浮かぶロアタン島です。首都テグシガルパから飛行機で1時間弱で行くことができます。
島の魅力はなんといっても透き通った海。島を囲むカリブ海には、豊富なサンゴ礁が生息していて、スノーケルをつけて潜るだけで、数多くの魚を見ることができるそうですよ^^
代表的なホンジュラス料理 バリアーダ
ホンジュラスの伝統的な朝食や軽食として愛される料理がバリアーダ(Baleada)です。
小麦粉で作られた薄いトルティーヤのような生地に、リフライドビーンズ(豆のペースト)やクリーム、チーズ、アボカドなどを詰めて巻いたものが一般的です。
ホンジュラスの朝食はボリューム満点で、ランチや夕食は軽くとるそうですよ。