エチオピアコーヒー2025最新レポート:収穫遅延とチェリー価格3倍でモカはどうなる?

華やかな香りで不動の人気を誇る「モカ」。その故郷であるエチオピアから、少し気がかりなニュースが入ってきました。
大手商社Sucafinaの最新レポートによると、2025/26年シーズンの収穫現場で異変が起きているようです。
例年より半月遅れ?天候不順が招いた収穫遅延
まず直面している問題が、天候不順による「収穫スケジュールの遅れ」です。
現地の報告によると、コーヒーの実(チェリー)の熟成が例年と比較して15日から20日ほど後ろ倒しになっています。
通常であれば、既に多くの地域で収穫のピークに向けて動き出している時期ですが、今年はまだ静けさが漂っているエリアも多いようです。
コーヒーづくりにおいて、収穫のタイミングは品質を左右する重要な要素です。この遅延は、収穫後に続く「生産処理(プロセス)」や乾燥工程のスケジュールも圧迫することになります。
雨季の終わりと乾燥のタイミングがずれることで品質管理が難しくなるため、現地の生産者たちは慎重な対応を迫られています。
昨対比3倍以上!120ブルを超えたチェリー価格の高騰
さらに衝撃的なのが、原料となるコーヒーチェリー価格の急騰です。
農家からの買い取り価格は、なんと昨年の3倍以上となる「1kgあたり120エチオピアブル(ETB)」を超えて推移しています。これは異常事態と言える水準です。
背景にあるのは、輸出業者(エクスポーター)たちによる激しい争奪戦です。
収穫の遅れや減産予測により「良質な豆が足りなくなるかもしれない」という危機感が広がり、業者が在庫を確保しようと必死になっているのです。
原価段階でこれほど価格が跳ね上がってしまうと、最終的に輸出される生豆の価格にも、大きな上乗せが避けられない状況となっています。
私たちへの影響と今後の見通し
この現地の混乱は、遠く離れた日本の私たちにも影響を及ぼします。
まず、今年の新豆(ニュークロップ)が日本に入港する時期が、例年より数週間から1ヶ月程度遅れる可能性が高いでしょう。
春から夏にかけての新豆シーズンを楽しみにしている方は、残念ながら少し待たなければいけないかもしれません
また、現地価格の高騰は、来年以降のカフェや小売店での販売価格の上昇につながる恐れがあります。
「いつものモカ」がさらに高嶺の花になってしまう前に、今のうちに店頭にある現行クロップ(昨シーズンの豆)を楽しんだり、お気に入りの豆を確保しておいたりするのがよいかもしれません。今後の市場動向を注視しましょう。
主に参照した記事:Sucafina
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