コーヒーの産地

コーヒーの産地を見てみよう エチオピア編

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コーヒーは赤道から緯度約±25°付近の温暖な地域で栽培できる植物。
日本でも一応沖縄で栽培できないことはないが、日本人にとっては馴染みが浅い植物だ。

この記事ではそんな世界のコーヒー栽培地域について簡単にではあるが紹介していく。
色々なコーヒー栽培地域を見ていくと、ちょっとした世界旅行気分を味わうこともできるのでおすすめ。

今回の記事ではコーヒー発祥の地とも言われる「エチオピア」を紹介。

エチオピア連邦民主共和国


エチオピアはアフリカにある国で、最古の独立国と言われる。

エチオピアはおよそ3000年以上独立を維持しており、これはエチオピア特有の地形によるところが大きい。

エチオピア高原は降雨による腐食で非常に深い谷や崖が多い。
そのため他国からの防衛に非常に適しており、独立を維持することができた要因の一つと言われている。

しかし、その複雑な地形が交通インフラの整備には適さず、現在では経済発展のネックになってしまっている。
その結果2018年時点だが、エチオピアは一人当たりのGDPが世界170位という貧国の一つである。

基本情報

面積:109.7万平方キロメートル(日本の約3倍)
人口:約1億922万人(2018年:世銀)
首都:アディスアベバ
民族:オロモ族,アムハラ族,ティグライ族等約80の民族
言語:アムハラ語,オロモ語,英語等
宗教:キリスト教,イスラム教他

外務省HPより抜粋

略史

年月 できごと
1962年 エリトリア地方併合
1974年 革命により王制廃止、社会主義国家建設宣言
1987年 エチオピア人民民主共和国樹立
1933年 エリトリアがエチオピアから分離・独立
1972年 飢饉発生
1984年 エチオピア大飢饉発生
2018年 サヘレウォルク大統領就任

エチオピア大飢饉


エチオピアでは複数回飢饉が発生しており、最近だと1980年代の大飢饉が有名。
原因は大規模な干ばつ。

当時のアフリカの農業は天水農業、雨が降ったらタネを撒いて育てるという原始的な農業だった。

しかし、1980年の大飢饉発生時、雨が全く降らない事態が発生する。そのためタネを撒いても収穫できず、撒くタネすらなくなってしまう。

結果、すべてを失った人たちは避難民として一斉に食料のあるところへ移動を始めた。
食料を求めて移動するのだが、移動に耐える体力はもはや彼らには残っていない上、エイズ、マラリア、結核などの感染症が追い討ちをかける。

そして、100万人以上の犠牲者を出す大飢饉となってしまう。

現在は政府の体制も変わり、かつてほどの災害は起きにくくなっている。
しかし、近い昔そんな大災害があったということを頭の片隅に入れておくのは大事だと思う。

話を急に変えるが映画「ボヘミアンラプソディ」を見たことはあるだろうか?
僕はあの映画を映画館で見て改めてQUEENというバンドのファンになった。特に「キラー・クイーン」が大好き。

さて、あの映画のクライマックスでQUEENが演奏したチャリティライブ「ライブ・エイド」、実はこのライブ開催のきっかけが1980年代前半のエチオピア大飢饉というのは意外と知られていない。

エチオピアとコーヒー

エチオピアはコーヒーの発祥の地とも呼ばれるほど、コーヒーという文化が根付いている国。

そんなエチオピアとコーヒーの関係について紹介していく。

コーヒー発祥の地


コーヒー発祥の伝説は複数あり、すべてイスラムの僧侶と関係している。

今回はそんな中で最も有名な伝説「山羊使いカルディ」を紹介する。

  1. 山羊使いカルディが新しい牧草地に山羊を連れていくと、夜になっても興奮して眠らないヤギが現れた。
  2. 困ったカルディは近くの修道院に相談する。
  3. 修道院長が山羊を調べてみると、山羊がある灌木の身を食べていることがわかる。
  4. その実を調べている中で、たまたま茹でてできた黒い液体を飲んでみたところ、彼も眠ることができなくなってしまった。
  5. 修道院長はこの実が夜の礼拝に使えると考え、修道僧に飲ませて礼拝を行った
  6. 夜の礼拝で居眠りする修道僧がいなくなり、その液体はイスラム世界で広まっていった

むしろカルディ君より修道院長の方が活躍している気もするが、彼の名前は不明らしい。
結果、山羊使いカルディというお話で彼は名前を残すことになる。

このお話はヨーロッパで考えられた逸話という説もあるが、エチオピアとコーヒーの発見に深い関わりがあるのは間違いないようだ。

ちなみに、上の画像の輸入雑貨店「カルディ」はこのカルディ君からきている。

コーヒー栽培

栽培地域:シダマ(シダモ)、ハラー、リム、ジンマ、レケンプティなど
主な栽培品種:エチオピア在来種(カドホム、ゲイシャなど)
主な加工法:ウォッシュド(水洗式)、ナチュラル(乾燥式)
味の特徴:水洗式/フローラルな香りと柑橘系の酸味、乾燥式/フルーツ系の風味

エチオピアのコーヒーの木は、他国とは違い植民地時代の遺産ではなく、自生していた野生のコーヒーの木から始まった。

大規模農園はほとんどなく、ガーデン(≒家庭農園)、フォレスト(自然の森)、セミフォレスト(少しだけ人の手が入った森)でコーヒーの木が育っている。

化学物質はほぼ使用されず、自然のまま育っているコーヒーの木はほとんどがオーガニックラベルを取得できる状態にある。

しかし、生産性はそれほど高くなく、またほぼ全てのコーヒー豆を小規模農園が収穫しているためトレーサビリティも高くない。

それでも、エチオピアは遺伝的多様性が世界一の豊かな国であり、「ゲイシャ」や「カドホム」などの個性豊かなコーヒー豆が収穫できる、世界のコーヒーファンから常に注目を受ける国だ。

コーヒー豆の品種に詳しくなる 「ゲイシャ種」

風景

エチオピアの若者。僕もまだこの中に入れるくらいには若いはず。

エチオピアのマーケット。

エチオピア都市部

エチオピアの自然。

アクスムのオベリスク。アーク(契約の箱)が眠っていると信じられている。
「アーク ザ ラッド」を知っている人はいるかな。

まとめ

  • エチオピアはコーヒー発祥の地と呼ばれる国
  • 様々な野生のコーヒーの木が育っており、世界一の多様性を持つ
  • カルディ伝説はあるが、カルディ君はそんなに活躍していない

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