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エチオピアコーヒーの特徴を完全ガイド|まるで紅茶?衝撃的な味とモカとの違いも解説

エチオピア コーヒーセレモニーの様子

カフェでコーヒーを飲んで、一番「衝撃を受けた」瞬間っていつでしたか?

僕がまだコーヒーに詳しくなかった頃、初めて「エチオピア」という豆を飲んだときの感想は、まさに衝撃でした。

「……これ、コーヒーじゃなくて紅茶じゃないの?」

そう、エチオピアは今まで抱いていた「コーヒー=苦くて黒い飲み物」という固定観念をひっくり返してくれる国です。

もしあなたが「コーヒーは苦いから苦手」と思っていたら、この豆との出会いで価値観が変わるかもしれません。逆に、コーヒー好きなら「こんな世界があったのか!」と、新しい扉が開くはず。

今回は、難しい話は抜きにして、明日からのコーヒー選びがもっと楽しくなる「エチオピアの秘密」をわかりやすく解説していきます^ ^

3秒でわかる!エチオピアの基本データ

  • 味の系統:紅茶、レモン、ベリー(フルーツ系)
  • 😖 苦味:★★☆☆☆(紅茶やワインのような心地よい渋みはある)
  • 🍋 酸味:★★★★★(強め・果実のような甘酸っぱさ)
  • 🔥 焙煎:浅煎り 〜 中煎り(色は透き通った茶色)
  • 🤝 似ている:レモンティー、アールグレイ

イメージ戦略:エチオピアは「レモンティー」か「イチゴ」

エチオピアを楽しむために、まず「コーヒー=苦い」というイメージを一度忘れてみてください。「苦い」「焦げ茶色」「眠気覚まし」……そのイメージ、エチオピアとは異なります。

エチオピアを覚えるためのキーワードは、この2つだけ。

「レモンティー」と「フルーツ(特にイチゴ)」

「コーヒーなのに? 大げさだな」と思うかもしれませんが、本当にそんな味がするんです。

苦いのではなく「甘酸っぱい」

普通のコーヒーが「カカオ90%のチョコ」だとしたら、エチオピアのコーヒーは「フルーツジュース」に近いです。

口に入れた瞬間に広がるのは、ズシリとした苦味ではなく、鼻に抜けるような「華やかな花の香り」や、キュッとくる「果実の甘酸っぱさ」

だから、カフェで店員さんがこんなふうに説明していても、それは決してポエムではありません。

  • 「紅茶のアールグレイみたいに華やかですよ」
  • 「イチゴやブルーベリーみたいな甘酸っぱい香りがしますよ」

飲んでみると「ああ、本当にその通りだ!」と納得しちゃうはずです。

見た目の色も「透き通っている」

カフェでエチオピアが運ばれてきたら、ぜひカップの中の色をじっくり見てみてください。いわゆる「墨汁のような真っ黒」ではないはずです。
少し赤みがかった、まるで紅茶のような透き通った茶色をしていることに気づくでしょう。

これは、エチオピア特有の繊細な香りを活かすために、あえて「浅めの焙煎(浅煎り)」で仕上げることが多いから。

見た目からして、エチオピアのコーヒーは他の多くの「コーヒー」とは別物です。

どっちが好み?味を決定づける「2つの精製方法」

エチオピアを語る上で避けて通れないのが、「精製(せいせい)」の話です。

精製とは、収穫したコーヒーの実から「豆」を取り出す工程のこと。エチオピアはこの工程の違いによって、同じ豆とは思えないほど劇的に味が変わります。

① ウォッシュド(水洗式):クリーンで紅茶のような味わい

豆を水できれいに洗ってから乾燥させる方法です。

💧ウォッシュドのエチオピア

  • 味のイメージ:
    レモンティー、ジャスミン、マスカット
  • 特徴:
    最大の特徴は、「まるでお花屋さんにいるような華やかな香り」です。
    ジャスミンやベルガモットに例えられることが多く、コーヒーの概念が変わるほどの気品があります。
    余計な雑味がなく、後味も驚くほどスッキリ。爽やかな酸味と繊細な香りを楽しみたいときに最高の選択肢です。

② ナチュラル(乾燥式):果実味あふれる濃厚な味わい

収穫した実をそのまま天日干しにして、果実の旨味を豆にギュッと染み込ませる伝統的な方法です。

☀️ナチュラルのエチオピア

  • 味のイメージ:
    イチゴジャム、完熟したベリー、赤ワイン
  • 特徴:
    乾燥させている間に、果実の甘みや香りが豆にギュッと移ります。
    袋を開けた瞬間に、ベリー系の強い香りが立ち上がるのが特徴で、濃厚な甘みと、少し発酵したような複雑な風味を楽しめます。

迷ったらラベルの「ここ」を見よう!

カフェでメニューを見たり、豆を買ったりするときは、ぜひこの英単語を探してみてください。

  • 「Washed(ウォッシュド)」=レモンのような爽やかさと、ジャスミンのようなフローラルな香り
  • 「Natural(ナチュラル)」=イチゴのような濃厚な甘みと、複雑な風味

「今日はどっちの気分かな?」と自分に問いかけるだけで、コーヒー選びがちょっとしたゲームみたいに楽しくなりますよ!

🫘あわせて読みたい:
ウォッシュド?ナチュラル?どっちを買うべきか迷ったら……味の正体が3分でわかる『加工法』の完全ガイド

【深掘り】実は「チョコレート」の顔も持っている

「さっきまで散々『レモンティーだ』『イチゴだ』って言っておいて、今度はチョコ?」

そう思った方、鋭いです。でも、嘘じゃありません。 実はエチオピアには、「上質なチョコレートのような甘いコク」という、もう一つの隠された顔があります。

秘密は、豆の「焼き加減(焙煎)」にあります。

🔥エチオピアの焙煎と味の変化

  • 浅煎り(今のトレンド)
    サッと短時間で焼くスタイル。こちらは、先ほど紹介した「レモンティー」や「フルーツジュース」のような酸味が主役になります。
  • 深煎り(昔ながらの喫茶店など)
    じっくり時間をかけて焼くスタイル。こうすると、フルーツの酸味が落ち着いて、代わりに「ビターチョコのような甘い香り」が顔を出します。

▼同じ豆なのに、なんで味が『別人』になるの? そのタネ明かしはこちら
🔗 産地よりも重要!? 味の決定権を握る「8段階の焙煎レベル」を徹底解説

ただのチョコじゃない。「オランジェット」の味

「深煎りのエチオピア」は、ただ苦いだけじゃありません。 もともと持っているフルーツの香りが隠し味として残るので、まるで「オレンジピールが入った高級チョコ(オランジェット)」や「ブランデー入りのチョコ」のような、妖艶な味がします。

もし、お店のメニューに「エチオピア(深煎り)」と書いてあったら、レモンティーではなく「フルーツ香る大人のチョコ」を想像して注文してみてください。

「モカ」と「カフェモカ」の罠に気をつけて

カフェのメニューを見ているとき、一番ややこしいのが「モカ」という名前です。

実は、カフェのメニューには「全く別物の2つのモカ」が存在しているんです。
これを知らないと、思わぬ「注文ミス」をしてしまうかもしれません。

① カフェモカ(甘いチョコレートドリンク)

多くの人がイメージするのがこちらではないでしょうか? エスプレッソにチョコレートシロップとミルクを加えた、甘くて美味しいデザートのようなドリンクです。
ホイップクリームが乗っていることも多いですね。

② モカ(今回紹介するエチオピアのコーヒー)

こちらは、エチオピアや隣国のイエメンで採れる「コーヒー豆の銘柄(ブランド名)」のことです。チョコレートが入っているわけではなく、コーヒー豆そのものの名前です。

なぜ名前が一緒なの?「モカ」のルーツ

「豆」と「チョコ入りの飲み物」。 中身は全然違うのに、なんでどっちも「モカ」って呼ぶのでしょうか?

実はこれ、偶然一緒になったわけではありません。 ちゃんと歴史的な理由があります。
※諸説ありますが、最も有力な説をご紹介します

① すべての始まりは「モカ港」

昔々、イエメンという国に「モカ港」という有名な港がありました。

エチオピアやイエメンで採れたコーヒー豆は、みんなこの港から世界中に輸出されていたので、「モカから来る豆=モカコーヒー」と呼ばれるようになります。これが豆の名前の由来です。

② 「チョコの味」に似ていたから

当時、モカ港から出荷されるコーヒー(特にイエメン産)には、完熟したフルーツのような香りと同時に、「カカオを思わせる独特のコクや香り」があると言われていました。

といっても、今のミルクチョコのような甘さがあるわけではありません。どちらかというと、「苦味の奥にある、芳醇なカカオの香り」に近いニュアンスです。

そこで、ヨーロッパの人たちが考えました。 「普通のコーヒーにチョコレートを混ぜれば、あの高級な『モカコーヒー』が持つ独特のフレーバーを再現できるんじゃないか?」

こうして生まれた「チョコレート入りコーヒー」が、「カフェモカ(モカ風のコーヒー)」と名付けられたのです。

つまり……

  • モカ(豆): オリジナル(港の名前)
  • カフェモカ(飲み物): モカ豆への「憧れ」から生まれたアレンジ

ということで、「カフェモカ」は、実は「モカ豆のモノマネ」から始まった飲み物でした

あなたに合うのはどっち?エチオピアを楽しむための「自己診断」

エチオピアは非常に個性がはっきりしている豆です。だからこそ、その日の気分や自分の好みによって、「最高の一杯」になることもあれば、「あれ、思ってたのと違う……」となってしまうこともあります。

失敗しないために、「エチオピアがぴたっとハマるとき」と「そうじゃないとき」を整理してみました。

✨ ぜひ「エチオピア」を試してほしい

個性が強いエチオピアだからこそ、その魅力が120%発揮される「おすすめのシチュエーション」はこんなとき。

エチオピアにぴったりなシチュエーション

  • 爽やかに一日を始めたい「朝の一杯」に
    寝起きの体に、ガツンと苦いコーヒーは重すぎる……。そんな時、エチオピアのレモンティーのような軽やかさは最高です。スッと体が目覚めるような感覚を味わえます。
  • ランチの後にお口をリフレッシュしたい時
    特にウォッシュドの爽やかな酸味は、食後の口直しにぴったり。レモンティーを飲むような感覚で、スッキリと午後を始められます。
  • フルーツ系のスイーツと一緒に楽しむ時
    ショートケーキやフルーツタルト、ベリー系の焼き菓子など。エチオピアの持つ果実味とスイーツのフルーツ感がリンクして、驚くほど美味しい「ペアリング」が完成します。

⚠️ 今回は「エチオピア以外」がいいかもしれないケース

逆に、こんな気分のときは、エチオピアの繊細な個性が、求めている味とズレてしまうかもしれません。

エチオピア以外がいいシチュエーション

  • 「ガツンとした苦味」でシャキッとしたいとき
    エチオピアの魅力は、あくまで軽やかなフルーツ感。そのため、「苦くて濃いコーヒー」が飲みたいときは、エチオピアの繊細さは少し物足りなく感じるかもしれません。
    そんなときは、ブラジルやマンデリンを選んだほうが満足度が高いです。
  • タバコと一緒に楽しみたいとき
    エチオピアの繊細なお花の香りは、強い香りと合わせるとかき消されてしまいがち。タバコと一緒に楽しむなら、もっとどっしりした深煎りの豆が相性バツグンです。

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豆の見た目が「不揃い」なのは、野生の証?

もしあなたがコーヒー豆を買って帰って、袋を開けたとき、エチオピアの豆を見てこんな不安を感じるかもしれません。

「……なんか、粒が小さくない? 形もバラバラだし、、、」

グアテマラやコロンビアといった他の国の豆が「大粒で形が綺麗に揃っている」のに比べて、エチオピアの豆は小粒で、形も驚くほど不揃いなことが多いです。

でも、安心してください。それが「美味しいエチオピア」の正常なコーヒー豆です。

理由は、品種改良されていない「野生児」だから

エチオピアは「コーヒー発祥の地」。 ここには、何千種類もの「原生種(エアルーム)」と呼ばれる、野生に近いコーヒーの品種が今も混ざり合って存在しています。

他の国の豆が、人間が育てやすいように、そして見た目が綺麗になるように品種改良された「エリート野菜」だとしたら、エチオピアは森の中に自生しているものを摘んできた「山菜」や「ジビエ」に近いイメージです。

「見た目はワイルド、味は最高」

あえて品種改良をされずに残ってきたからこそ、粒の大きさや形はバラバラ。
でもその分、「コーヒー本来の野性味あふれる香り」や、他の豆では絶対に出せない「複雑で芳醇なフルーツの風味」がギュッと詰まっています。

エチオピア人にとって、コーヒーは「人生そのもの」

エチオピア コーヒーセレモニーの様子
UnsplashZeynep Sümerが撮影した写真

最後に、少しだけロマンのある話をしましょう。 私たち日本人にとって、コーヒーは「眠気覚まし」や「仕事の合間の休憩」ですよね。

でも、コーヒー発祥の地であるエチオピアの人々にとって、コーヒーは単なる飲み物ではありません。大げさではなく、「人生そのもの」であり、大切な「コミュニケーションの手段」なんです。

伝説:すべては「踊るヤギ」から始まった

そもそも、人類が初めてコーヒーを見つけた場所が、ここエチオピアだと言われています。

昔々、カルディというヤギ使いの少年がいました。 ある日、彼のヤギたちが赤い木の実を食べて、夜通し興奮して飛び跳ねている(ダンスしている)のを見つけます。
不思議に思ったカルディもその実を食べてみると……なんと、気分がスッキリして元気が湧いてくる!
これが修道僧たちに広まり、「眠らずに修行ができる秘薬」として重宝されたのがコーヒーの始まりです。

つまり、あなたが今カフェで飲んでいるエチオピアの豆は、「人類が初めて出会ったコーヒーの直系の子孫」かもしれないんです。そう考えると、なんだかロマンがありませんか?

究極のおもてなし「コーヒーセレモニー」

エチオピアには、日本の茶道のような「コーヒーセレモニー(カリオモン)」という伝統儀式があります。

これが驚きなのが、一杯飲むために1時間〜2時間もかけるということ!

コーヒーセレモニーの手順

  • 生豆を洗う: 目の前でお客様に豆を見せながら洗います。
  • その場で焙煎: 炭火で焙煎し、部屋中に香ばしい煙を充満させます(これがお香の代わり!)。
  • 臼で砕いて煮出す: 粉にしてから「ジャバナ」という独特のポットで煮出します。

さらに面白いのが、「必ず3杯飲む」というルールがあること。

  • 1杯目 Abol(アボル): 濃厚な味。大地の恵みに感謝して。
  • 2杯目 Tona(トーナ): お湯を足して、会話を楽しみながら。
  • 3杯目 Baraka(バラカ): 「祝福」を意味する一杯。

この3杯を飲み干すまで、誰も帰りません。

でも、このゆっくり流れる時間こそが、家族の絆を深めたり、近所の人と仲直りしたりするための大切な時間になっています。

エチオピアのコーヒーの「楽しみ方のヒント」

エチオピアのコーヒーには、ただのドリンク以上の「人と人を繋ぐ役割」があります。

もしお店でエチオピアを頼んで、ゆっくりした時間が流れていたら、ぜひこの「3杯のルール」を思い出してみてください。

「エチオピアでは3杯飲むまで帰れないらしいから、今日はもう少しゆっくりしていこうかな」

そんなふうに、エチオピアの歴史や文化をカップと一緒に味わってみると、いつものコーヒーがもっと深く、美味しく感じられるはずですよ!

まとめ:エチオピアは「コーヒーの自由さ」を教えてくれる

いろいろとお話ししてきましたが、明日からのエチオピアのコーヒーについて意識することは、たったの3つだけです。

【これだけ覚えればOK! エチオピアの3ヶ条】

エチオピアのまとめ

  1. 味のイメージは「紅茶」か「ジュース」
    「苦いのが当たり前」という常識は一度捨ててOK。レモンティーやイチゴジャムのような、エチオピアにしかない「甘酸っぱさ」を楽しみましょう。
  2. 「モカ」という名前に惑わされない
    甘いチョコ味(カフェモカ)なのか、フルーティーな豆(モカ)なのか。迷ったら店員さんに聞いてみるのが、失敗しない最大のコツです。
  3. 「気分」に合わせて選んでみる
    さっぱりしたい日は「ウォッシュド」、濃厚な甘みに包まれたい日は「ナチュラル」。
    さらに、野生のパワーを感じる「不揃いな見た目」や「ヤギの伝説」を思い出せば、美味しさは何倍にも膨らみます。

最後に

エチオピアを知ると、「コーヒーって、こんなに自由でいいんだ!」と気づくはずです。

苦くなくてもいい。真っ黒じゃなくてもいい。 まるでフルーツジュースや紅茶のようなこの豆は、あなたが今まで抱いていた「コーヒーの常識」を、いい意味でぶち壊してくれます。

もし明日、カフェのメニューに「Ethiopia」の文字を見つけたら。 あるいは、いつも苦いコーヒーを我慢して飲んでいる友達が隣にいたら。

ぜひ、エチオピアのコーヒーを注文(あるいは提案)してみてください^ ^

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