コーヒーと企業

コーヒーに関わる企業研究 「ピーツ・コーヒー & ティー」

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コーヒーは世界で取引されている商品で、コーヒーに関連する企業は世界中にある。コーヒーを抽出して提供する企業からコーヒー器具を開発する企業まで様々だ。
コーヒーについて研究していくうち、そんな企業たちがストーリーも非常に面白かったのでこの記事で紹介していく。

第4回目は、コーヒーセカンドウェーブに大きく影響を及ぼした企業「ピーツ・コーヒー&ティー(Peet's Coffee & Tea)」を紹介。

ピーツ・コーヒー&ティー


ピーツ・コーヒー&ティーはサンフランシスコに拠点を置くコーヒー豆と紅茶の小売りを手掛ける企業。特にコーヒー豆に関しては調達から焙煎まで創業者の「アルフレッド ピート(Alfred Peet)」のコーヒーに対する強い哲学を持っている。

ピーツ・コーヒー&ティーは日本にも2002年に南青山に1号店を開き最終的には3号店まで増えたが、ほどなく撤退。そのため「ピーツ・コーヒー&ティー」の名前を知っている日本人は少ない。

創業は1966年で、カリフォルニア州のバークレーに第1号店が開店した。カリフォルニア大学から歩いて10分くらいのところにあり、現在でもその店舗は営業している。

「ピーツ・コーヒー&ティー」の最大の特徴は、創業当初のアメリカではかなり珍しい「高品質なコーヒー豆を深煎り」で提供することだった。当時のアメリカのコーヒーは質の悪いコーヒー豆を浅煎りで飲むのが一般的で、味がとにかく薄くてまずかった。
そんな薄いコーヒーにショックを受けたピートは、コーヒーの本当の魅力を伝えたいという思いからピーツ・コーヒー&ティーを創業した。

余談:
喫茶店に「アメリカン」というメニューがあるのを知っているだろうか。ちなみに最近の大学生は「アメリカーノ」は知っていても「アメリカン」は知らないことが多い。これも時代かな。

「コーヒーにお湯をいれればアメリカン」なんて冗談もあったように、「アメリカン」は味が薄いコーヒーとして日本で広まった。そんなメニューを作られてしまうくらい当時のアメリカのコーヒーは薄かったらしい。

アルフレッドピートについて


アルフレッド・ピートは1920年にオランダのアムステルダムで生まれた。
彼の父親は貿易商をしており、ピートはインドネシアや東アフリカなどの異国情緒溢れるコーヒーに包まれて育った。

さらに、ティーンエイジャーになると大きなコーヒー輸入会社で働き、味覚を磨いた結果、コーヒーの生産地の違いによる微妙な風味の違いもわかるようになった。
幼いころからコーヒーに触れてきたピートは前述したとおり、1955年にアメリカへ渡った際にアメリカのコーヒーの質の低さにショックを受ける。当時アメリカではロブスタ種が主流で飲まれており、良質なアラビカ種はほとんどヨーロッパで消費されていた。
※品種についてはこちらで

コーヒー豆の種類 「アラビカ100%」の「アラビカ」って何だ?

そこで、ピートは1950年代にサンフランシスコを拠点にアラビカ種のコーヒー豆の輸入を開始し、1966年に「ピーツ・コーヒー&ティー」を創業した。
他の業者と異なっていた点はコーヒー豆を深煎りすること。深煎りしなければ自分が輸入した良質なアラビカ種の魅力を引き出すことはできないと考えたためである。

最初はヨーロッパ人か一部のアメリカ人しか訪れなかった「ピーツ・コーヒー&ティー」だが、顧客一人ひとりに対し丁寧に良質なコーヒーを啓蒙することで、少しずつファンを増やしていった。

スターバックスとアルフレッド・ピートの関係


実はピートはスターバックスの始まりに非常に重要な役割を果たしている。

スターバックスといえば「ハワード・シュルツ」というほど有名な彼だが、実はスターバックスの創立者は彼ではない。

スターバックスの創立者はジェリー・ボールドウィン(Jerry Baldwin)、ゴードン・バウカ-(Gordon Bowker)の2人で、3人目の共同経営者としてゼブ・シーゲル(Zev Siegl)がいた。ジェリーとゴードンはサンフランシスコ大学のルームメイトで、大学の近くにあった「ピーツ・コーヒー&ティー」と出会い、コーヒーの素晴らしさに夢中になった。

そして彼らはゴードンの出身地シアトルの人々にも最高のコーヒーを味わってほしいという思いから「スターバックス」を創立した。

というのがスターバックス誕生のストーリーで、アメリカではそこそこ有名な話らしい。
スターバックスの丁寧な接客は、ピートが良質なコーヒーを知らない顧客一人ひとりに丁寧に啓蒙した背景から来ているのかもしれない。

店舗


2010年度時点でアメリカに193店舗を展開していて、カリフォルニア州が最も店舗数が多い。

現在日本には店舗はないが、唯一食べログに載っているのがワイキキ店。
ハワイ旅行に出かける際にはぜひ、立ち寄ってみてはいかがだろうか。

情報:wikipedia 「ピーツ・コーヒー&ティー」より

参考書籍

この記事を書くにあたり、こちらの書籍を参考にさせていただいた。

まとめ

  • ピーツ・コーヒー&ティーはサンフランシスコに拠点を置くコーヒー紅茶小売企業
  • 創立者はアルフレッド・ピート
  • ピートはスターバックスにも大きな影響を与えた
  • 残念ながら日本には店舗がないので、いつかアメリカに行った際に訪れてみたい

第3回はこちら

コーヒーに関わる企業研究 「ブルーボトルコーヒー」

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