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ベトナムの伝統的なコーヒー【カフェ・スア】の魅力|甘く濃厚な今テンスミルク入りコーヒーのつくり方やその特徴を紹介

皆さんこんにちは!
そしてサイトへのご訪問ありがとうございます^ ^

今回の記事ではベトナムの伝統的なコーヒー【カフェ・スア】についてご紹介してきます。

カフェ・スアの作り方や起源、その他ベトナムのコーヒー器具【カフェ・フィン】についてもご紹介してきますので、ぜひ最後までお付き合いください^ ^

伝統的なベトナムコーヒー【カフェ・スア】


ベトナムのコーヒー文化は、独自のスタイルと味わいを持つとても興味深い文化を持っています。

中でも「カフェ・スア(Cà phê sữa)」と呼ばれる練乳(コンデンスミルク)入りのコーヒーが非常に有名で、皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

特別なコーヒー器具【カフェ・フィン】

ベトナムのコーヒー文化ではもう一つ「カフェ・フィン」と呼ばれるコーヒー器具が非常に有名で、「カフェ・スア」を作る際にはこちらの器具が使われます。

「カフェ・フィン」は、ベトナムコーヒーを淹れるために使用される特有のドリップフィルターで、穴の開いた底部と、上部に豆を入れるためのフィルターがある構造になっています。

カフェ・フィンは、この設計によりコーヒーの抽出速度を細かく調整できることが特徴で、熱湯がゆっくりと豆を通り、豆の風味を最大限に引き出すことができます。

また、カフェ・フィンは比較的扱いやすいコーヒー器具としても知られていて、コーヒーを淹れる際にコーヒーの抽出速度を簡単に調整することができ、理想的な味わいを得ることができます。

カフェ・スアの作り方

1. コーヒー豆を挽く:
ベトナムコーヒー豆を中程度から粗挽きに挽きます。
中級挽きが一般的で、エスプレッソのような微細な挽き具合ではなく、やや粗い挽き具合で挽きます。

2. ドリップ器具をセット:
ベトナムコーヒー用の器具「カフェ・フィン」にフィルターをセットし、器具の上に豆を入れます。

3. 熱湯を注ぐ:
熱湯を少しずつ器具に注ぎ、コーヒーが滴るように時間をかけて抽出します。
このプロセスはゆっくり行うことが大切です。

4. グラスにコンデンスミルクを入れる:
コンデンスミルクをグラスに入れます。

5. コーヒーをグラスに注ぐ:
カフェドリップが完了したら、コーヒーをカフェ・スア・ダーのグラスに注ぎます。通常、このスタイルでは1/4から1/3程度のコーヒーが注がれます。

6. 氷を加える(オプション):
暑い日には氷を加えてアイスコーヒーとして楽しむこともできます。

氷を加えると「カフェ・スア・ダー(cà phê sữa đá)」と呼ばれるドリンクになり、こちらの飲み方の方が温暖な気候のベトナムでは一般的です。
※ダー=ロックアイスの意味。

なぜベトナムではコーヒーにコンデンスミルクを加えるのか


ベトナムコーヒーに牛乳ではなくコンデンスミルクを加える理由は、ベトナムで栽培されているコーヒーの品種とベトナムの気候が関係しています

ベトナムでは、カネフォラ種(ロブスタ)のコーヒーがメインで栽培されていますが、その味わいは苦味が強く、ブラックでは飲みにくいものでした。

当時ベトナムを植民地としていたフランス人は牛乳をコーヒーに加えようとしましたが、ベトナムの温暖な気候では牛乳の長期保存が難しく、牛乳は手に入りにくい商品でした。

そこで、糖分を加えることで牛乳よりも長期保存が可能になり、手に入りやすかったコンデンスミルクがベトナムのコーヒーに加えられることになったのです。

もう一つの伝統的なベトナムコーヒー【カフェ・デン】


ベトナムの伝統的なコーヒーに、カフェ・スアから練乳を抜いた「カフェ・デン(Cà phê đen)」と呼ばれるコーヒーがあります。

練乳を抜いたため、見た目はブラックコーヒーに見えますが、実は砂糖で甘くしてあり、甘みと苦みが絶妙に調和した味わいを持ちます。

ちなみにこちらも氷を加えると、「カフェ・デン・ダー(cà phê đen đá)」という名前になります。

まとめ

UnsplashIrish83が撮影した写真


ベトナムコーヒーは、ベトナムの独自のコーヒー文化を象徴する美味しいコーヒーで、その中でも「カフェ・スア」は特に有名です。

濃厚な味わいと練乳(コンデンスミルク)の甘さが調和し、ベトナムのコーヒー愛好家に愛されています。

今回の記事で興味を持っていただけた方は、ぜひベトナムのコーヒー文化をお試しいただければと思います^ ^