コーヒー雑学

「コピ・ルアク」って知ってる? 猫の手を借りたコーヒー

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Siamo tutti un po' pazzi.(我々は皆少しおかしい)
そんなイタリアの慣用句がぴったりなコーヒーがある。

それが「コピ・ルアク」というコーヒーで、イグノーベル賞を受賞したこともある。
イグノーベル賞とは、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績」に与えられる賞で、名前を見ての通りノーベル賞のパロディである。

さて、そんなイグノーベル賞を受賞したコーヒー「コピ・ルアク」についてこの記事では書いていこうと思う。
少々下品な内容を含むので、食前食後は避けていただきたい。

コピ・ルアクってどんなコーヒー?


「コピ・ルアク」はインドネシア産のコーヒー。
「コピ=コーヒー」、「ルアク=ジャコウネコ」という意味。

その製法は
「コーヒーの果実をジャコウネコに食べさせ、そのジャコウネコの糞から未消化の生豆を集める」
といったもの。
つまり、ネコの糞から取れたコーヒーである。

最近、Youtuberにも取り扱われたりして有名になってきたが、実は歴史は古く19世紀後半のフランスの文献にも出てくるほど。
1995年にイグノーベル賞を受賞し、一躍有名になった。

汚いと感じるかもしれないが、糞の中の生豆はコーヒー豆の殻(パーチメント)に囲まれて出てくる上、焙煎する際に雑菌は全て死ぬので、衛生的には何の問題もない。
そう、「衛生的には」何の問題もない。

ジャコウネコについて


上はジャコウネコの写真。
「ネコ」とついているが、普段思い浮かべる猫とは少し見た目が異なる。
見た目はイタチとかたぬきとかに近い。

ジャコウネコは「麝香猫」と書き、「香」の文字がついているだけあって香水の材料にも使われる。
肛門あたりに香料になる物質が溜まり、「コピ・ルアク」はその香りを楽しむ(?)ことができる。
しかし、最初にこのコーヒー豆を口に入れようと思ったのは誰なんだろうか。

ジャコウネコから取れる香りは「シベット」や「霊猫香」と呼ばれ、シャネルの「No'5」などにも使われていた。
原液の匂いはかなり強烈で、正直「悪臭」らしい。

ちなみにクレオパトラは体中にこのシベットを塗りたくり、男性を魅惑していたそうな。

そもそもなぜネコの糞を飲み始めたか


そもそもなぜネコの糞からでたコーヒーを飲もうと思ったか。
これはインドネシアがオランダの植民地だった18世紀に遡る。

当時、インドネシアにとってコーヒーはヨーロッパ向けの高価な輸出品だった
そのため、地元の農夫たちはコーヒーを飲むことを禁止され、自分たちで栽培したものにもかかわらずコーヒーを飲むことができなかった。

そこで、彼らはジャコウネコの体内から出てきたコーヒー豆に目をつけて、この禁止令をうまくすり抜けていた。

つまり「コピ・ルアク」とはコーヒーを飲みたくても飲むことができなかった人々の知恵からの発見。

コピ・ルアクの価格

実際に楽天とかで売られているので、ぜひ調べてみてほしいが、大体100gあたり3000円〜5000円くらいといったところ。
もちろん普通のコーヒーに比べるとかなり高い。
ぜひ、売上の一部をジャコウネコにまわしてあげて欲しいものだ。。

コピ・ルアクのお味

実は僕、このコーヒーを飲んだことがない。
衛生的には問題ないとわかってはいるが、いまいち食指が伸びない。
価格もかなり高いしね。

そこで、飲んだ人の感想をまとめてみた。
こんな感じ。

  • バニラやチョコレートを感じる香り
  • 上品でまろやかな甘味
  • すっきりした酸味とほどよいコク

高いお金を払ってよかった!!
という感想は残念ながら見つからなかった。

人間っておもしろ

さて、あの有名な死神も言っていたとおり、人間は面白いもので「コピ・ルアク」が有名になり売れるようになると似たような商品を作り始める。
この項ではそんな「コピ・ルアク」から発想を得た商品をご紹介。

モンキーコーヒー


その名の通り、ジャコウネコの代わりにお猿さんにお願いする。
もちろん糞から取り出す。

ジャクーコーヒー


ジャコウネコの代わりにジャクーという鳥にお願いする。
どんな鳥でもいいわけではなく、ジャクーという鳥が適任らしい。

ブラックアイボリー


タイのコーヒー。
ジャコウネコの代わりに象にお願いするぞう。

まとめ

  • 「コピ・ルアク」はジャコウネコの体で精製するコーヒー
  • 糞からコーヒーを取り出すが、衛生的には問題ない
  • 価格はかなり高い
  • 人間っておもしろ

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