玉露ってどんなお茶?|味わいや香りの特徴から、美味しい淹れ方、かぶせ茶との違いまで解説
皆さんこんにちは!
そしてサイトへのご訪問ありがとうございます^ ^
今回の記事では日本茶の中でも高級な茶葉「玉露」についてご紹介していきます。
味わいや香りの特徴から、美味しい淹れ方まで色々とお話していきますので、ぜひ最後までお付き合いください^ ^
高級な緑茶「玉露」
玉露は、とろりとした旨みと爽快な香りで知られる、高級な日本の緑茶です。
玉露の茶葉は煎茶よりもやや大きめで、深い緑色の針のように細長い形をしていて、京都府の宇治や福岡県の八女、そして静岡県の岡部などで生産されています。
玉露の栽培方法
玉露の栽培は、その独特の味わいと香りを生み出すために特別な方法で行われます。
玉露の生産過程において最も特徴的なの点は、栽培中に茶葉を長期間、日光から遮蔽することです。
栽培の過程で、玉露の茶葉は20日以上も直射日光から遮られて育てられることで、茶葉内のテアニンなどのアミノ酸は増加し、逆に渋みの元であるカテキンの生成が抑えられます。
また、玉露は一番茶、つまりその年の最初の収穫である新芽を使用して作られます。
これらの若い茶葉は、一年の中で最も栄養が豊富で新鮮な風味を持っていて、丁寧に摘まれることでその品質と風味が最大限に引き出されるように処理されます。
玉露の味わいと香り
玉露の最大の魅力は、その独特な味わいと香りにあります。
玉露の持つ「コクのある甘み」は、太陽を遮る栽培方法によるうまみ成分の増加と渋みの元であるカテキンの生成が抑えられることで生み出されます。
また、これらのアミノ酸は、「覆い香」と呼ばれる独特の香りも生み出します。
覆い香は、茶葉から立ち上る青っぽさを感じる独特な香りで、新鮮な緑の香りや花のような香りを思わせてくれます。
このテアニンなどのうまみ成分が生み出す甘みと香り、カテキンの渋みの抑制によって、玉露の甘みと香りがより一層際立ち、全体的な風味のバランスが取れ、その味わいの深さと香りの豊かさで、日本茶の中でも特に高く評価が高いお茶になります。
玉露の緑色の秘密
玉露の茶葉が持つ鮮やかで濃い緑色は、茶葉に含まれるクロロフィル(葉緑素)の量にあります。
クロロフィルは、植物が光合成を行う際に重要な役割を果たす色素であり、緑色を示す主要な成分です。
玉露の茶葉は長期間にわたり日光から遮って育てられることで、茶葉はより多くのクロロフィルを生成しようとする反応を示し、玉露の茶葉は通常の緑茶よりも濃い緑色を呈します。
この豊富なクロロフィルのおかげで、玉露はその深い緑色を保持し、視覚的にも楽しめるお茶となっています。
玉露のおいしい淹れ方
この章では玉露をおいしく飲むための淹れ方をご紹介していきます^ ^
急須の準備
まず急須を温め、適量の玉露の茶葉を急須に入れます。
この際、湯呑も温めておくと、お茶を注いだ時に温度が落ちにくくなります。
お湯の温度調整
人肌程度の温度(50℃前後)に冷ましたお湯を急須に注ぎます。
玉露は高温のお湯だと渋みが強くなるため、低めの温度で抽出することがポイントです。
蒸らし時間
急須にふたをして、2~3分ほどじっくりと蒸らします。
茶葉が広がってきたら、飲み頃のサインです。
注ぎ方
急須から湯呑に少量ずつ回しいれます。
玉露は最後の一滴まで抽出することがとても大切で、すべてのうまみ成分を楽しむため、一滴残らず湯呑に注ぎましょう^ ^
かぶせ茶との違い
かぶせ茶は、玉露と同様に、太陽の光を遮って育てられるお茶ですが、いくつかの重要な違いがあります。
玉露は20日以上の長い期間日光から遮られて育てられますが、かぶせ茶の遮光期間は1週間から10日程度が一般的です。
この遮光期間の長さが、茶葉のクロロフィルの量やアミノ酸の濃度に影響を与え、味わいや香りに差異を生み出します。
かぶせ茶と玉露は、味わいや香りを作るメカニズムは基本的には一緒なので、とても似ている味わいを楽しむことができますが、遮光期間の違いにより、かぶせ茶は玉露に比べて若干渋みが強く、またうまみの質感も異なります。
玉露は深い味わいと香りを楽しむことができ、かぶせ茶はより軽やかでさっぱりとした味わいを楽しむことができます。
まとめ
この記事では、日本の高級緑茶である玉露について、その特徴、栽培方法、味わい、香り、そして美味しい淹れ方についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
玉露はお茶のうまみと香りを強く味わうことができる茶葉で、日本の丁寧なお茶の生産を象徴する一杯でもあります。
この記事を通じて、玉露の魅力に興味を持っていただけた方は、ぜひお試しいただければと思います^ ^