中米の山岳地帯で「豊かな風味」のコーヒーを栽培する【エルサルバドル】のご紹介
皆さんこんにちは!
そして、サイトへのご訪問ありがとうございます^ ^
今回の記事では、中米に位置する国【エルサルバドル】についてご紹介していきます。
エルサルバドルという国についてや、そこで栽培されるコーヒーの特徴まで色々とお話ししていきますので、ぜひ最後までお付き合いください^ ^
エルサルバドル共和国
エルサルバドルは、中米に位置する共和国で、北部はグアテマラ、東部はホンジュラスと国境を接し、南は太平洋に面しています。
また、エルサルバドルは文化や歴史が豊かな国でもあり、スペインの植民地時代の遺跡や、先住民の文化が多く残されている国です。
火山が多く山がちな地形が特徴で、年間を通して温暖な気候でコーヒー栽培に適しています。
豊かな自然と文化が楽しめる国で、コーヒーやグルメなどさまざまな魅力がある国ですよ。
国旗の青は太平洋とカリブ海を、白は平和を表していて、中央の紋章には、自由のシンボルといわれる赤い「フリギア帽」と、火山と海と虹が描かれています。
基本情報
面積:21,040平方キロメートル(九州の約半分)
人口:約649万人
首都:サンサルバドル
言語:スペイン語外務省HPより抜粋
エルサルバドルのコーヒー栽培の歴史
エルサルバドルは、中米に位置する共和国で、コーヒーの生産が盛んな国です。
エルサルバドルのコーヒーの歴史は18世紀初頭に始まりました。
当時、エルサルバドルはスペインの植民地でした。スペイン人はエルサルバドルにコーヒーの苗木を持ち込み、栽培を始めました。
19世紀に入ると、コーヒー栽培は急速に拡大し、1880年代には、世界有数のコーヒー輸出国となります。
20世紀には内戦がおこり、その影響でコーヒー生産は減少しましたが、1992年に内戦が終結すると、コーヒー生産は再び拡大しました。
近年、エルサルバドルのコーヒーは、世界中から高い評価を受けています。その理由は、次の3つが挙げられます。
- エルサルバドルは火山灰土壌で、ミネラル分が豊富なため、高品質のコーヒー豆が栽培されている。
- 近年、コーヒー生産者の栽培技術や精製技術などの技術力が向上している 。
- エルサルバドルでは、コーヒー業界の活性化が進んでいる。
今後も、エルサルバドル産コーヒーの評価は高まり続けると予想されます。
エルサルバドルのコーヒー生産の特徴
高地での栽培
エルサルバドルのコーヒーは、標高1,200m以上の山岳地帯で栽培されています。標高が高いと、気温が低く、昼夜の寒暖差が大きくなります。この環境がコーヒー豆の糖度を高め、酸味をやわらかくします。
標高が高いと、コーヒーの木がゆっくりと成長するため、糖度が高くなります。また、昼夜の寒暖差が大きい環境では、コーヒー豆に含まれる酸味が分解され、よりマイルドな味わいになるのです。
多様な品種の栽培
エルサルバドルでは、ブルボン種やパカマラ種などの多様な品種のコーヒーが栽培されています。それぞれの品種によって、味わいや風味が異なるため、さまざまな味わいのコーヒーを楽しむことができます。
ブルボン種は、甘くフルーティーな味わいが特徴です。パカマラ種は、酸味が少なく、コクのある味わいが特徴です。その他にも、ゲイシャ種やカティモール種など、さまざまな品種のコーヒーが栽培されています。
精製技術の向上
エルサルバドルのコーヒー生産者は、近年、精製技術を向上させていて、水洗式やハニープロセスなどの多様な精製方法が採用されています。
水洗式は、コーヒーチェリーを水に浸して果肉を取り除く方法です。果肉が完全に取り除かれるため、酸味が強く、すっきりとした味わいになります。
ハニープロセスは、コーヒー豆の果肉を取り除く際に水洗いを行わず、一部の果肉を残したまま天日干しする方法で、豆に特有の甘さや風味が残りやすくなり、酸味と甘みのバランスが取れた味わいになります。
エルサルバドル産コーヒーの特徴
マイルドな酸味
エルサルバドルのコーヒーの酸味は、レモンやオレンジのような爽やかな酸味が特徴です。
酸味はコーヒーの味わいを左右する重要な要素であり、酸味が強すぎると苦味やえぐみを感じることがあります。
しかし、エルサルバドルのコーヒーは、酸味が強すぎず、後味に苦みが残りにくいため、コーヒー初心者にもおすすめです。
バランスの良い味わい
エルサルバドルのコーヒーは、酸味と甘みがバランスよく調和しているのが特徴です。
ハニープロセスなどの特殊な精製方法で作られたコーヒーでは、はちみつのような甘みも感じられます。
酸味と甘みのバランスが取れたコーヒーは、飲みやすく、飽きが来ない味わいですよ。
豊かな香り
エルサルバドルのコーヒーは、フルーツや花、ナッツなどの豊かな香りが特徴です。
コーヒー豆は果実の種子であり、コーヒーの香りは、果実の香りと共通する香り成分が含まれているためです。
エルサルバドルは、温暖な気候と肥沃な土壌に恵まれたコーヒー産地であり、コーヒー豆に豊かな香りが凝縮されています。
これらの3つの特徴は、エルサルバドルコーヒー生産の特徴である、高地での栽培、多様な品種の栽培、精製技術の向上によって実現されています。
エルサルバドル産コーヒーのおすすめの飲み方
エルサルバドル産コーヒーは、マイルドな酸味とすっきりとした後味が特徴のコーヒーです。そのため、ドリップコーヒーやハンドドリップコーヒーで飲むのがおすすめです。
ドリップコーヒーやハンドドリップコーヒーは、コーヒーの風味をしっかりと引き出すことができます。また、淹れる人の技術によって、コーヒーの味わいを自由に調整できるのも魅力です。
エルサルバドル産コーヒーをドリップコーヒーやハンドドリップコーヒーで淹れる際は、次のポイントを押さえると、より美味しく味わうことができます。
コーヒー豆は、中挽き程度に挽く
エルサルバドル産コーヒーは、酸味とコクのバランスが良く、中挽き程度に挽くと、両方の味わいを楽しむことができます。
また、中挽きにすると、お湯とコーヒー粉が接触する時間が長くなります。そのため、コーヒー成分をゆっくりと抽出でき、味わい深いコーヒーを淹れることができます。
お湯の温度は、85~87℃
エルサルバドル産コーヒーは、フルーティーな酸味が特徴です。そのため、お湯の温度が高すぎると、酸味が飛んでしまう可能性があります。一方、お湯の温度が低すぎると、抽出不足となり、味わいが薄くなってしまいます。
85~87℃のお湯を使うことで、エルサルバドルコーヒーのフルーティーな酸味をしっかりと引き出しながら、コクや苦味もバランスよく楽しむことができます。
抽出時間は、2分30秒~3分
フルーティーな酸味が特徴のエルサルバドル産コーヒーは、抽出時間が長すぎると酸味が飛んでしまい、逆に短すぎると味わいが薄くなってしまいます。
2分30秒~3分00秒の抽出時間で淹れることで、フルーティーな酸味をしっかりと引き出しながら、コクや苦味もバランスよく楽しむことができます。フレンチプレスで淹れるときは4分00秒~4分30秒がいいでしょう。
エルサルバドル産コーヒーは、ドリップコーヒーやハンドドリップコーヒー以外にも、カフェオレやラテなどのカフェメニューにもよく合います。マイルドな酸味とすっきりとした後味を活かして、さまざまな楽しみ方ができます。
皆さんも、自分の好みに合わせて、淹れ方や飲み方を変えてみてくださいね^^
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おまけのコラム
コアテペケ湖
コアテペケ湖は、エルサルバドルの西部、サンタアナ県にある湖です。標高745mに位置し、直径約10kmのカルデラ湖です。コアテペケ湖は、約70,000年前の爆発的噴火によって形成されました。
コアテペケ湖の魅力は、なんといってもその美しい景色です。湖の水は深い青色で、周囲の山々を映し出しています。また、湖畔には、ヤシの木やコーヒー畑などが広がり、南国情緒あふれる風景を楽しむことができます。
コアテペケ湖は、エルサルバドルの代表的な観光地の一つで、エルサルバドルの自然と文化を満喫できる、おすすめの観光地です。
首都サンサルバドルにある国立宮殿
サンサルバドルにある国立宮殿は、1889年に建てられたエルサルバドルの大統領官邸です。エルサルバドルの政治と文化の中心地であり、国の象徴的な建物です。
国立宮殿は、ネオクラシック様式の建物で、2階建てになっています。正面に建っているのは、1859年から1863年まで大統領を務めヘラルド・バリオスの銅像です。
国立宮殿の周辺には、サンサルバドルの中心地である自由広場や、サンフランシスコ大聖堂など、多くの観光スポットがあります。
代表的なエルサルバドル料理 ププサ
エルサルバドルの名物料理「ププサ」は、トウモロコシ粉の生地で豆のペーストや肉、チーズなどを包んでから鉄板で焼いた料理です。
豆のペーストは、フリホレスという赤インゲンを茹でて潰し、炒めたタマネギやクミンと一緒に混ぜたものです。チーズは、モッツァレラチーズやパルメザンチーズなど、好みの種類を使います。
ププサは、クルティードと呼ばれる細く切ったキャベツやニンジン、タマネギなどを使った辛い漬物と一緒に食べます。
ププサは、エルサルバドルでは朝食、昼食、夕食など、さまざまなシーンで食べられています。また、エルサルバドルの祝祭日やお祭りなどでも、必ず登場します。
中米のコーヒー産地エルサルバドルのコーヒーについてのご紹介、いかがだったでしょうか。
マイルドな酸味としっかりとしたコク、そしてフルーティーな香りが特徴のエルサルバドルのコーヒー。
中米の美しい景色に思いをはせながらエルサルバドルコーヒーを試してみてはいかがですか^ ^