棒茶ってどんなお茶?|味わいや香りの特徴から、美味しい淹れ方、棒ほうじ茶や雁ヶ金についても解説
皆さんこんにちは!
そしてサイトへのご訪問ありがとうございます^ ^
今回の記事では緑茶の種類の一つ「棒茶」についてご紹介していきます。
棒茶の特徴やおいしい淹れ方まで色々お話していきますので、ぜひ最後までお付き合いください^ ^
棒茶(茎茶)とは
棒茶(または茎茶)とは、お茶の生産過程で茶葉の茎の部分を集めて作られるお茶です。
この棒茶は、芽茶や粉茶と共に「出物」と呼ばれ、主に煎茶や他のお茶を作る過程で取り除かれた部分から製造されるため、比較的安い価格で販売されることが多いお茶です。
しかし、お茶の茎部分には葉の部分に負けないほど多くのうま味成分や香り成分が含まれているため、その茎から作られる棒茶は、独特の風味と香り、そしてうまみを持っています。
棒茶の特徴
棒茶は、前述したとおり、その独特な風味と香り、そして豊富なうまみを持った味わいで知られています。
お茶の葉部分に比べて、茎の部分にはうま味と甘みを生み出すアミノ酸であるテアニンが約2倍、香り成分のゲラニオールやリナロールが4倍含まれています。
また、茶葉の葉部分ではテアニンは光合成によってカテキンに変わってしまいますが、茎部分では光合成があまり行われないため、カテキンの生成が抑制され、うま味成分であるテアニンが豊富に残ることになります。
このため、棒茶は水色は薄いものの、さわやかな味わいと豊かな香りが特徴で、苦みが少なくうまみを多く楽しむことができます。
棒ほうじ茶
棒ほうじ茶は、棒茶を焙煎(ほうじ)して作られるお茶で、その製法によって独特の香りと味わいを持ちます。
日本の各地で生産されていますが、特に石川県の加賀地方で作られる加賀棒茶は、その香りの高さで有名です。
焙煎することにより、棒茶に豊富に含まれる香り成分が増幅され、独特の香ばしい香りとまろやかな味わいが生まれます。
また、焙煎によって、茶葉のカフェインが減少し、カフェインが持つ苦みや雑味も少なくなります。
そのため、棒茶で作られたほうじ茶は香り高く、その上カフェインも少ないため、リラックス効果があるとして多くの人に愛されています。
雁ヶ金
雁ヶ金は、高級な煎茶や玉露から作られた高品質な棒茶を指す名前です。
これらの高級なお茶からつくられる棒茶は、高級茶が持つ豊かなうま味と、棒茶特有のおいしさを兼ね備えており、お茶が好きな方々の間で強い人気を持っています。
雁ヶ金を楽しむ際は、ぬるめのお湯で時間をかけてゆっくりと抽出し、お茶が持つうま味成分を最大限引き出してあげることがおすすめです^ ^
棒茶のおいしい淹れ方
棒茶は雑味や苦み成分が少ないため、とても淹れやすいお茶です。
基本的に、棒茶はもとになった茶葉(煎茶や玉露など)と同じ方法で淹れるのがおすすめとされています。
以下に棒茶をおいしく淹れるための参考方法を紹介します。
1. 急須を温める
まずお茶を入れる急須を温めます。このとき湯呑も一緒に温めておくのがおすすめです。
2.お湯を注ぐ
次に、湯冷ましで冷ました60~80度のお湯を急須に注ぎます。
3. 蒸らす
急須にお湯を注いだら、蓋をして好みの濃さになるまで蒸らします。
蒸らし時間は味の好みによって調整してください。
湯呑に注ぐ
最後に湯呑にお茶碗に均等に注ぎます。
まとめ
この記事では、日本のお茶の種類の一つ「棒茶」についてお話してきましたがいかがでしたでしょうか?
手に取りやすい価格だけど、独特な風味や香り、豊富なうまみを持つ棒茶や棒ほうじ茶。
今回の記事で興味を持っていただけた方は、ぜひお試しいただければと思います^ ^