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日本三大茶の一つ「狭山茶」の生産地狭山についてご紹介|狭山茶の歴史から味わいの特徴まで

皆さんこんにちは!
そしてサイトへのご訪問ありがとうございます^ ^

今回の記事では日本三大茶の一つ「狭山茶」とその産地「狭山」についてご紹介していきます。

狭山のお茶栽培の歴史から、味の特徴までお話していきますので、ぜひ最後までお付き合いください^ ^

狭山


埼玉県の茶の主産地である狭山は、県西部の入間市、所沢市、狭山市を中心とする狭山丘陵地域に位置しています

この地域は、緑茶生産の経済的北限として知られており、その寒冷な気候で生産される「狭山茶」は、独特な甘みとこくを持っています。

狭山茶


狭山茶は、「静岡茶」「宇治茶」と並び「日本三大茶」の一つとされています。

令和3年産の埼玉県のお茶の栽培面積は783ヘクタール、全国第8位に位置しており、荒茶生産量は728トンで全国第10位です。

これは、埼玉県が他のお茶の産地に比べて寒い場所にあるため、年2回しかお茶を摘まないことによるためです。

そんな狭山茶の起源は「河越茶」(川越市とその周辺)および「慈光茶」(ときがわ町)にあります。

狭山茶の歴史


狭山茶の起源は、西暦800頃に遣唐使として唐(当時の中国)に渡った僧が日本に伝えた茶から始まります。

その400年後の1200年頃に全国各地にお茶の産地が広がった際に、埼玉県内でも茶の生産が始まり、「河越茶」(川越市の中院が拠点)と「慈光茶」(ときがわ町の慈光寺が拠点)が銘茶として有名になります

しかし戦乱によってこれらのお茶の産地が荒廃し、お茶の生産も行われなくなってしまいます。

その後時代は移り1800年代初め、狭山丘陵の北麓に住んでいた吉川温恭(入間市宮寺)と村野盛政(東京都瑞穂町)という2人が、宇治で生まれた煎茶製法を導入し、狭山丘陵北麓の村々に製茶技術を広めます。

この狭山丘陵北麓で生まれたお茶が「狭山茶」と呼ばれるようになり、幕末・明治期になると狭山丘陵を取り囲む周辺の武蔵野台地一帯で茶の栽培が広まります。

そして現在では、狭山丘陵地の狭山市、入間市、飯能市、川越市などが中心となり、日本の主要な茶産地の一つして、お茶の生産を行っています。

狭山茶の特徴


狭山茶は「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と評されるほど、その深い味わいが特徴です。

狭山の寒冷な気候の冬を乗り越えることで茶葉が厚くなり味わいが深まり、そんな茶葉を「狭山火入」という独特の仕上げ技術を用いることで、甘くて濃厚なお茶になります。

「火入れ」は、お茶の仕上げ段階で熱を加える工程で、乾燥を十分に行い、貯蔵性を高め、加熱香気を生成させて味や香りを向上させます。

また、狭山火入れにより「狭山火香」という独特の香りが生じ、渋みの中に「こく」と「甘み」を持ち、独特の香りを楽しむことができる狭山茶が完成します。

まとめ


この記事では「狭山茶」についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

寒冷な地域で生産される「狭山茶」は、強いコクや甘みを持つ骨太なおいしさが特徴的です。

現在埼玉県に住んでいる僕も日常的によく楽しむおいしいお茶が多いので、この記事で興味を持っていただけた方はぜひ「狭山茶」お試しください^ ^

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