【徹底解説】フレンチローストとは?味の特徴やイタリアンとの違い、コクの意外な真実と美味しい飲み方

コーヒー豆屋さんやスタバで、「黒光りするほど真っ黒な豆」を見て驚いたことはありませんか?
それが今回ご紹介する「フレンチロースト」です。
見た目のインパクトから、 「とにかく苦そう…」 「胃にズシッと重たそう…」 と敬遠してしまう方も多いこの焙煎度合い。
でも実は、フレンチローストには「深煎りなのに、意外と口当たりは軽い」という、知られざる特徴があるのをご存知でしたか?
この記事では、コーヒー好きな筆者がフレンチローストの定義や味の特徴、そして「なぜカフェイン少なめと言われるのか?」といった意外な事実までを徹底解説します。
記事の後半では、フレンチローストの個性を最高に引き出す「おすすめの飲み方」も紹介しているので、ぜひ最後までお付き合いください^ ^
フレンチローストとは?
ズバリ結論から言うと、フレンチローストとは「コーヒー豆の焙煎度合い(ローストレベル)」のことです。
産地や銘柄のことではなく、シンプルに「どれくらい深くコーヒー豆を焙煎したか?」を表す言葉なんですね。
焙煎レベルは「上から2番目」の深煎り
一般的にコーヒーの焙煎は8段階(またはそれ以上)に分けられますが、その中でフレンチローストは、
2番目に焙煎が深い(黒い)段階を指します。
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実際にフレンチローストの豆を見てみると、その特徴は一目瞭然!
フレンチローストの見た目の特徴
- 色は黒に近いこげ茶色
- 表面が油分でテカテカと光っている
これは、焙煎の過程で「メイラード反応」と呼ばれる化学反応が強く進み、豆の色が褐色から黒色へと変化するためです。
さらに、豆の内部にある油脂分(コーヒーオイル)が熱によって表面に押し出されてくるため、まるで濡れているかのような美しいツヤが出るのも、このローストの大きな特徴ですね^ ^
味の特徴:酸味は消え、苦味とコクが支配的
では、肝心の味はどうかというと、
強烈な「苦味」と、炭のような香ばしい「スモーキーな香り」が最大の特徴です。
浅煎りのコーヒーにあるような、果実のような「酸味」は、ここまでの高熱で焙煎されることでほぼ完全に消失します。
その代わりに、
- ダークチョコレートのようなほろ苦さ
- 独特の焦げ感(炭焼きのような香り)
これらが前面に出てくるので、エスプレッソや、ミルクと合わせるカフェオレ用の豆として非常に人気があります。
意外な事実1:実は「コク」のピークは過ぎている?
一般的には「深煎りになればなるほど、コク(濃厚さ・ボディ感)が増す」と思われがちですが、実はこれ、少し違います。
コーヒーのコクのピークは、フレンチの一つ手前の「フルシティロースト」あたりと言われています。
そこからさらに焼いてフレンチローストまで進むと、豆の成分が炭化して減ってしまうため、 「苦いけれど、飲み口は意外とサラッとしていてキレが良い」** という独特な特徴が生まれます。
たとえばスターバックスの「フレンチロースト」も、飲んでみると苦味やスモーキーさはしっかり強いのに、口当たりの「コク」は意外とLOW寄り(軽め)に感じました。
「深煎り=どっしり濃厚」と思っていると、ここはちょっとギャップがあるかもしれません。
※スターバックスのフレンチローストを実際に飲んだ感想は、別記事で詳しくまとめています。
☕️ スタバ最強の深煎りなのに、実はスッキリ系?フレンチロースト本音レビュー
意外な事実2:カフェインは実は少なめ?
ここで一つ、意外と知られていないトリビアをご紹介します。
真っ黒で苦〜いフレンチローストを見ると、「いかにもカフェインが強そう!眠気覚ましに良さそう!」と思いますよね?
でも実は、1粒あたりのカフェイン量は、浅煎りよりもフレンチローストの方が少ないんです。
カフェインは熱に弱く、焙煎が進むにつれて少しずつ昇華(気体になって消えること)していきます。
そのため、じっくりと長時間焼かれたフレンチローストの豆は、実は浅煎りの豆よりもカフェイン成分が少し少なくなります^ ^
※ただし、深煎りは豆が軽くなる分、一杯に使う豆の粒数が多くなりがちなので、抽出されたコーヒー全体での量は淹れ方次第ですが…
「苦い=カフェインが多い」わけではない、というのはおもしろいポイントですよね!
よく比較される「イタリアンロースト」との違い
フレンチローストとよく比較されるのが、同じく極深煎りの「イタリアンロースト」です。
どちらも焙煎度が非常に深いコーヒー豆を指すのですが、 「結局どっちが苦いの?どっちが深いの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
実はここ、少し複雑な事情がありまして、 フレンチとイタリアンの「どっちがより深いか」は、お店や地域によって定義が異なる場合があります。
一般的には「イタリアンローストの方が最も深い」とされることが多いですが、アメリカの一部地域などでは逆の定義(フレンチローストの方が最も深い」)で呼ばれています。
もしお店で迷ったら、パッケージの焙煎度表記(ダーク等のレベル)を確認するか、店員さんに「こっちの方が深煎りですか?」と聞いてみるのが一番確実ですよ^ ^
【豆知識】歴史と「値段」の意外な関係
フレンチローストは、その濃厚な味わいだけでなく、背景にある歴史や「お値段」の秘密を知ると、より一層楽しむことができます。
ここでは、ちょっと誰かに話したくなる豆知識をご紹介しますね^ ^
起源はフランス?アメリカ?
フレンチローストの起源については諸説ありますが、主に「フランス説」と「アメリカ説」の2つが語られています。
フレンチロースト2つの説
- フランス説:19世紀頃、当時コーヒーの焙煎が盛んだったフランスで生まれ、その後世界に広まったという説。
- アメリカ説:18世紀末〜19世紀初頭のアメリカで、より濃厚で深い味わいのコーヒーが流行し、それがフレンチローストスタイルの始まりになったという説。
どちらの説が正しいにせよ、比較的近代になってから確立された飲み方であり、 「より濃く、よりビターな味わい」を求めた人々の情熱が形になったローストと言えます^ ^
フレンチローストが少し「割高」になる理由
コーヒー豆売り場で、「あれ?フレンチローストだけ少し値段が高い?」と感じたことはありませんか?
実はこれには、焙煎による科学的な理由(とコストの理由)があります。
理由1:豆の水分が抜けて軽くなるから
コーヒー豆は焙煎が進むにつれて、豆の中の水分が蒸発し、どんどん軽くなっていきます。
つまり、同じ「200g」の袋を作るとしても、 浅煎りの豆より、しっかりと焼き込んで軽くなったフレンチローストの豆の方が、よりたくさんの粒数(生豆の量)が必要です。
この「使われる生豆の量(歩留まり)」の違いが、価格に反映されているんですね。
理由2:高品質なコーヒー豆が必要だから
もう一つの理由は、豆の品質です。
フレンチローストほどの高温・長時間焙煎に耐えるには、豆そのものが硬く、しっかりとした品質である必要があります。
品質の低い豆だと、焙煎中に割れてしまったり、焦げ臭さが悪目立ちしてしまうことがあるため、フレンチローストには比較的品質の高い豆が選ばれる傾向にあります。
「深煎りの方が高いなんて不思議!」と思われがちですが、実はこんな裏話があったんですね^ ^
フレンチローストを最高に楽しむ飲み方とペアリング
フレンチローストのコーヒーは、その強烈な個性(苦味とコク)ゆえに、
飲み方や合わせるフードを工夫すると、美味しさが何倍にも跳ね上がるコーヒーです。
ここでは、個人的におすすめな楽しみ方をご紹介します^ ^
おすすめの飲み方
フレンチローストの「苦味」を活かすなら、やっぱりアレンジコーヒーがおすすめ!
カフェ・オレ
「フレンチ」ローストと言うだけあって、フランス生まれのカフェ・オレとの相性は抜群です。
フレンチローストが持つ強い苦みやスモーキーさを、温かいミルクが優しく包み込んでくれるので、砂糖を入れなくてもミルクの甘みが引き立ちます。
ウィンナー・コーヒー
しっかりとした苦みを持つフレンチローストには、濃厚な生クリームもよく合います。
特に、生クリームの上から削ったビターチョコレートをパラパラと振りかけると、コーヒーの熱でチョコが溶けて最高!
アイスコーヒー(特におすすめ!)
個人的にイチオシなのがこれ!
これはかなり個人的な好みになるのですが、フレンチローストはアイスコーヒー(急冷式)でこそ真価を発揮すると思っています。
というのも、フレンチロースト特有の「スモーキーな香り」は、熱々の状態だと少し煙っぽく感じることがあるのですが、氷で急冷することでその香りがギュッと閉じ込められます。
グラスに口を近づけた瞬間、まるで熟成されたウィスキーのロックのような、芳醇でスモーキーな香りが漂います。
普通の深煎りアイスコーヒーとは一味違う、この「香り」を楽しむ体験。
ブラックでもゴクゴク飲めてしまうキレの良さもあるので、夏の暑い日にはぜひ一度試していただきたい飲み方です^ ^
【番外編】カプチーノ(エスプレッソ抽出)
エスプレッソマシンをお持ちの方なら、カプチーノにするのもアリです!
フレンチローストの強烈な苦味は、大量のミルクと合わせても「コーヒー感」が負けません。
ただし、ドリップよりも「焦げ感(スモーキーさ)」がかなり強調されるので、「とにかく苦くて濃いのが飲みたい!」という気分の時には最高ですが、 マイルドな味が好きな方は、少しミルクの量を多めにするのがおすすめです。
相性の良いフード(ペアリング)
フレンチローストは味が強いので、合わせるフードも「味が濃厚なもの」を選ぶのがポイントです。
チョコレート
これは王道ですね!特にガトーショコラやトリュフなど、濃厚なチョコレートデザートとは相性抜群です。
コーヒーの苦味がチョコの甘さをスッキリさせてくれるので、無限に食べられちゃいます^ ^
ナッツ類
アーモンドやヘーゼルナッツの香ばしさは、フレンチローストの香ばしさとリンクします。
ナッツ入りのブラウニーやクッキーと一緒に楽しむと、カリッとした食感もアクセントになっておすすめです。
シナモンロール
いろいろ試しましたが、個人的なベストパートナーは「シナモンロール」です!
シナモン特有のスパイシーな香りと、フレンチローストの深みのある焦げ感は、実は香りの相性が抜群です。
さらに、シナモンロールの甘〜いアイシング(砂糖衣)を、コーヒーの強い苦味がサッと流してくれる爽快感。
この「甘さ×苦さ×スパイシー」のコントラストは、一度味わうとクセになる、おすすめの組み合わせです^ ^
まとめ:フレンチローストで「苦味の奥深さ」を楽しもう!

今回の記事では、極深煎りの代名詞「フレンチロースト」について、その定義から歴史、そしておすすめの楽しみ方までお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
フレンチローストの魅力は、なんといってもその「潔い苦味」と「スモーキーな香り」です。
もし今回の記事で興味を持っていただけたら、まずは身近なコーヒーショップで「フレンチロースト」の豆を手に取ってみてください。
その真っ黒でツヤツヤした見た目に少しだけ引いてしまうかもしれませんが、コーヒーの好みの幅が広がるかもしれませんよ^ ^
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