コーヒーの知識

知っておきたいコーヒーの2大種 アラビカ種とカネフォラ種について

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コーヒーの木はアカネ科の植物で、その中にも種と品種があります。
現在コーヒーの木の品種は100以上ありますが、実際にコーヒーとして飲まれている種はほぼ「アラビカ種」と「カネフォラ(ロブスタ)種」からの2種類です。

この記事では、私たちが普段飲んでいるこの2つの種、「アラビカ種」と「カネフォラ種」について書いていきたいと思います。
 

アラビカ種

まずはアラビカ種から。

現在生産されているコーヒー豆の半数以上がこのアラビカ種です。
良質な酸味と優れた香りを持つ質の高いコーヒーで、現在飲まれているコーヒーはほぼこのアラビカ種。

カネフォラ種よりも優れている点が多いのですが、栽培条件が限られているのもこのアラビカ種の特徴の一つです。
栽培条件が限られる理由の一つが、高温多雨、低温少雨のどちらにも弱いことで、標高900m以上の高地で栽培されます。

また病害虫にも弱く、代表的な病気は「コーヒーさび病」と呼ばれる病気です。
コーヒーの葉の裏側にサビのような斑点ができ、次第にコーヒーの木全体に広がりその木を枯らします。
さらにこの病気の恐ろしいところは、他の木にも伝染していくという点で、集団感染が発生するという点です。
この病気によって現在のスリランカで栽培されていたコーヒーは全滅してしまい、スリランカではコーヒーではなく紅茶(セイロンティー)を栽培することになったという歴史があります。
 
アラビカ種はもともと現在のエチオピアに自生していました。
そこからアラビア世界に広まり、後にヨーロッパ人によって中南米やアジア太平洋へと栽培が広がっていきます。
コーヒーの歴史についてはこちらの記事にも書いているので、興味のある方はぜひ!
 https://ippu-web.com/entry/2018/01/17/224446

アラビカ種の代表的な品種として「ブルボン」や「ティピカ」、「ゲイシャ」、「パカマラ」などがあります。
最近のスペシャリティコーヒーブームの高まりから、聞いたことのある品種が多いのではないでしょうか。
 

カネフォラ種

つづいてカネフォラ種。「ロブスタ種」と呼ばれることが多い種ですが、正式な学名は「カネフォラ種」です。
 
こちらはアラビカ種に比べると歴史が浅く、19世紀後半に発見されたコーヒーの品種です。
こちらは酸味がほとんどなく苦味の強い味わいで、アラビカ種に比べると繊細さに欠け、味は1段落ちます。

しかし、カネフォラ種にはアラビカ種より優れた点があり、一言で言うと「丈夫」な点です。
まず、高温多湿に強いく低地栽培が可能で、さらに1本の木から収穫できるコーヒー豆の量もアラビカ種より多いため、生産性に非常に優れています。
また、アラビカ種の章で書いた「コーヒーさび病」に対し耐性をもっており、病害虫にもアラビカ種に比べて強いためとても育てやすい種です。

ただし、さきほども書いたとおり「味」という点でアラビカ種に劣っているため、インスタントコーヒーや缶コーヒーなど工業用やブレンド用に使用されることがほとんどです。
ちなみに、カフェインの含有量はアラビカ種より多く、アラビカ種が1%に対し、カネフォラ種は2%と約2倍のカフェイン量を持っています。
 

リベリカ種

冒頭では書きませんでしたが、アラビカ種、カネフォラ種に並び「リベリカ種」という種があり、この3つを「コーヒー三原種」と呼ぶことがあります。
リベリカ種は世界の生産量はごくわずかで、アラビカ種より味が劣り、カネフォラ種より病害虫への耐性が少ないため、市場にあまり出回ることはありません。
こんな種もあったかな、くらいに覚えておけば十分かと思います。
 

まとめ

今回の記事ではコーヒーの品種「アラビカ種」と「カネフォラ種」について書いていきましたがいかがでしたでしょうか。

普段「カネフォラ種」を口にする機会はほぼないとは思いますが、とても「丈夫」な種があるということを覚えておいて損はないと思います。
現在、「アラビカ種」と「カネフォラ種」の両方の長所を兼ね備えたハイブリッドを作る研究も行われているそうで、今後「カネフォラ種」と言う名前を耳にする機会は増えるかもしれません。

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