コーヒーの97%は水分! 美味しいコーヒーは淹れる水にもこだわりを!

皆さんはコーヒーを淹れる際、水について考えたことはあるでしょうか。
水道水で淹れている方やミネラルウォーターで淹れている方など色々な方がいると思いますが、どのような水を使えばどのように味に影響を及ぼすか、について考えたことのある方はそれほどいないのではと思います。

この記事ではそんなコーヒーと水の関係について書いていきたいと思います。
コーヒーの97%以上は水でできているので、水とコーヒーの関係を身につけておけば、自分の好みの一杯を淹れるために役立ちますよ!

水の硬度について

まずは水の硬度について考えていきましょう。
硬度とは水に含まれるミネラル(カルシウムやマグネシウムなど)の多さによって分類され、大別すると軟水、中硬水、硬水があります。
日本の水道水は軟水で、硬水を飲みたい場合はミネラルウォーターを購入することになります。
以下、それぞれの軟水と硬水で淹れたコーヒーの感想です。中硬水は試していませんが、たぶん2つの水の中間になるのではと勝手に思っています笑。

軟水:硬度0〜100

軟水はコーヒーに及ぼす影響が少ないと言われています。
そこで浅煎りの優しいコーヒーを淹れる場合や、フルーティーで鮮やかな酸味を楽しむコーヒーを淹れる場合は軟水で淹れるのがお勧めです。
僕はいつもコーヒーを水道水で入れるので、一番飲み慣れたコーヒーができました。

硬水:硬度300以上

一般的に硬水を使用したコーヒーは苦味が強くなると言われています。
「なぜ苦味が強くなるか」について触れている文献がなかったので理由はわかりませんが、硬水のミネラル分に苦味を強調する効果があるのではと思います。
硬水で深煎りのコーヒーを淹れてみましたが、本当に苦味がはっきりとし、刺激のあるコーヒーが出来上がりました。少し強すぎて僕は苦手でした笑。

pHについて

水のpHもコーヒーの味に影響を及ぼす1要因です。
pHは水溶液が酸性かアルカリ性かを表す指標で、水が25℃のときpH7で中性になります。
一般的に硬水は酸性のものが多く、軟水のミネラルウォーターは中性からアルカリ性のものが多いようです。

コーヒー自体がph4〜6程度の弱酸性飲料です。
そこで、pHが7を超える(アルカリ性の)ミネラルウォーターを使用すると、中和され酸味が弱まる傾向があるそうです。
そのためアルカリ性の水を使うとマイルドな味わいになるそうですが、酸味を楽しみたいコーヒーにこれを使うと味がぼやけてしまうそうです。

逆に酸性の水を使うとコーヒーが酸っぱくなるのか、これについて述べている文献がなかったので確実なことは言えません。
ただ、実際にpHの低い硬水でコーヒーを淹れたところ、苦味が強くなったおかげで酸味は感じにくくなったように思います。

水道水を使う場合

日本の水道水は清潔で、軟水かつpHも7.0前後のためコーヒーの抽出に非常に向いています。

ただし、注意が必要なのが水道水には「カルキ臭」がある点です。
ホットコーヒーや急冷式のアイスコーヒーを淹れる場合は水を沸騰させる時点でカルキ臭がほとんど消えてしまうので問題ありませんが、水出しのアイスコーヒーを入れる場合は注意が必要です。
水出しアイスコーヒーなど低温で抽出したい場合、コーヒーにカルキ臭がついてしまう可能性があるので、浄水器の使用をお勧めします。
もし浄水器がないけれど水出しコーヒーを淹れたいという方は、ミネラルウォーターを使用して抽出することをお勧めします。

まとめ

この記事ではコーヒーと水の関係について書きましたがいかがでしたでしょうか。

コーヒーの抽出に硬水を使うか軟水を使うか、ミネラルウォーターを使うか水道水を使うかは、やはり個人の好みに合わせての選択になります。
ぜひ自分の味覚にぴったりとあうコーヒーを淹れられるよう、水がコーヒーの味に及ぼす影響を知識として身につけておいていただければと思います。

もちろん、コーヒーの味は水だけで決まるわけでなく、使用するコーヒー豆や挽き具合、抽出方法にも大きく左右されるので、ぜひ自分の好みの一杯を入れるために水の選択も手段の一つとして、色々試行錯誤していただければと思います。