カトゥーラ(Caturra)種とカトゥアイ種(Catuai)を徹底解説|コーヒーの品種に詳しくなろう!

コーヒー豆にはさまざまな品種があり、それぞれが独自の風味や栽培特性を持っています。
その中でも「カトゥーラ種(Caturra)」と「カトゥアイ種(Catuai)」は、コーヒー好きなら一度は耳にしたことがある名前ではないでしょうか?
本記事では、『カトゥーラ』『 カトゥアイ』というキーワードをもとに、それぞれの歴史や特徴、味わい、栽培環境について詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください^ ^
カトゥーラ種(Caturra)

カトゥーラ種は、1915年にブラジル・ミナスジェライス州で発見されたブルボン種の突然変異種で、『カトゥーラ』という名前は、発見地近くの地名に由来しています。
1940年代頃にグアテマラやコスタリカなど中央アメリカに広まり、その後中南米全域で栽培されるようになりました。
カトゥーラ種の発見

1937年、ブラジルのミナスジェライス州とエスピリトサント州の州境付近で、未知の遺伝物質を持ったコーヒーの種子サンプルがIAC(Instituto Agronomico)へ届けられました。
調査の結果この種子は、レッドブルボン種の自然発生の突然変異種ということがわかり、この種子が現在栽培されているレッドカトゥーラ、イエローカトゥーラの元になります。
カトゥーラ種の特徴と味わい
カトゥーラ種は、ブルボン種よりも病気に強く、収穫量も高いのが特徴です。
ただ味わいに関しては、ブルボン種のコーヒーより少し劣る、というのがカトゥーラ種の一般的な見解で、こちらのサイトでは5段階中3の評価になっています。
カトゥアイ種(Catuai)

カトゥアイ種は、そんなカトゥーラ種(イエローカトゥーラ)と、ムンド・ノーボ(Mundo Novo)という品種を人工的に交配させて生まれた品種です。
約20年の研究を経て1972年に商業生産用として導入され、現在ではブラジルや中央アフリカで多く栽培されています。
カトゥアイ種の特徴と味わい

カトゥアイ種の特徴は何と言っても、生産量が高く、風や悪天候に強い品種であることです。
特にその生産量の高さは、コーヒー農家にとって非常に魅力的で、現在ブラジル国内で栽培されているコーヒーの50%は、このカトゥアイ種がバックボーンになっているとも言われています。
また、カトゥアイ種は、軽やかでバランスの取れた味わいが特徴的で、明るい酸味とほのかな甘みを持ち、初心者にも飲みやすいコーヒーとして知られています。
カトゥアイ種には、赤い実(レッド・カトゥアイ)と黄色い実(イエロー・カトゥアイ)があり、それぞれ微妙な風味の違いがあります。
カトゥーラとカトゥアイの比較
それぞれの品種の特徴
特徴 | カトゥーラ | カトゥアイ |
---|---|---|
起源 | ブルボン種の突然変異 | カトゥーラ × ムンドノーボ |
樹木の特性 | 矮小性で管理しやすい | 矮小性+病害耐性 |
生産性 | 高め | 非常に高い |
味わい | 豊かな酸味と渋み | 軽やかでバランス良好 |
栽培地域 | 中央アメリカ、中南米 | ブラジル、中南米 |
おすすめの飲み方と焙煎度
まとめ

カトゥーラ種とカトゥアイ種は、それぞれ異なる魅力を持つコーヒー品種です。どちらもブラジルを起源とし、その特性から世界中で愛されています。
この記事で『カトゥーラ』『カトゥアイ』種に興味を持っていただけた方は、ぜひそれぞれの品種の飲み比べを試してみていただければと思います^ ^



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