イエメンのコーヒーってどんな味?|モカマタリの産地イエメンのご紹介!

皆さんこんにちは!
そして、サイトへのご訪問ありがとうございます^ ^

今回の記事では、モカマタリの産地「イエメン」についてご紹介していきます。

イエメンという国や、栽培されるコーヒーの特徴まで色々とお話ししていきますので、ぜひ最後までお付き合いください^ ^

イエメン共和国


イエメンはアラビア半島の南西端、紅海とインド洋を結ぶ海峡に位置する国で、国土は北部の山岳地帯(温帯)と南部の砂漠地帯(熱帯及び亜熱帯)の二つに分かれています。

イエメンの国旗の赤は独立への情熱と革命を、白は平和と希望を、黒は過去の圧政からの勝利を表しています。

2015年に激化した武力衝突によって、現在イエメンでは貧困や食料危機が拡大しています。

避難生活を送る国内避難民は400万人にのぼり、イエメンにおける危機は「世界最大の人道危機」と言われています。

基本情報

面積:55.5万平方キロメートル(日本の約1.5倍弱)
人口:約2,983万人
首都:サヌア(Sana’a
言語:アラビア語

外務省HPより抜粋

イエメンとコーヒー


イエメンのコーヒーの生産量は年間約10,000トンと、ブラジルなどの生産国と比較して多いわけではありませんが、非常に長い栽培の歴史を持ち、品質の良いコーヒーが数多く生産されています

そんなイエメンのコーヒーの歴史をお話ししていきます^ ^

イエメンのコーヒー栽培の歴史


イエメンのコーヒー栽培は、今から約600年前の15世紀初頭に始まったとされていて、イエメンの修道者が1450年頃にコーヒーを飲んでいたことを証拠づける考古学的資料が発掘されています。

ブラジルやコロンビアでのコーヒー栽培が18世紀頃に開始されたことを考えると、イエメンのコーヒー栽培の歴史がいかに長いかがわかります。

イエメンに伝わるコーヒーの発見伝説


そんなイエメンには「シーク・オマールの伝説」というコーヒー発見の伝説が残っています。

イエメンのイスラム教聖職者シーク・オマールは、当時のイエメンの権力者「モカ王」の娘に恋をしてしまい、街を追放されてしまう。

様々な土地を放浪していたシーク・オマールは、ある山の中で鳥に導かれて赤い実を見つけ、その実でスープを作ったところ非常に爽快な気分になることを発見する。

その後、オマールの見つけたこの不思議な飲み物の噂は町へ伝わり、コーヒーとして広まっていった。

という伝説です。

このような伝説が現代まで残るほど、イエメンの文化にコーヒーは欠かせないものとなっています。

イエメンとモカコーヒー


皆さんは「モカ」という名前のコーヒーをご存じでしょうか?

この「モカ」という名前は、イエメンにある港「モカ港」からつけられた名前で、エチオピアやイエメンで生産されたコーヒーを指します。

昔はこのモカ港からイエメン産やエチオピア産のコーヒーが世界中に輸出されていて、この「モカ」という名前が広く知られるようになりました。

※ちなみにモカ港は現在も残っていますが、主要港としての機能はなく、漁業や観光が主な収入となっているそうです

モカマタリ


そんなモカコーヒーの一つ「モカ マタリ」はイエメンで収穫されるコーヒーの名前で、日本でも非常に人気の高いコーヒーです。

バニーマタル地方で生産されるモカマタリはモカコーヒーの女王」や「コーヒーの貴婦人とも呼ばれる最高級品として有名で、熟れたフルーツの香り」「ワインのような香りなどと形容される独特なフレーバーと、明るくさわやかな酸味が特徴的です。

イエメンコーヒーの特徴


イエメンのコーヒーの最大の特徴は、フルーツのような独特の酸味と、花やワインを思わせる香りです。

優しい甘さ(チョコレートフレーバー)を感じることもでき、イエメンのコーヒーは飲みやすいコーヒーが多いため、「苦みが強いコーヒーは苦手」という方にもおすすめです^^

イエメンコーヒーのおすすめの飲み方


イエメン産コーヒーは豆の焙煎度合いや、コーヒー豆の挽き具合、淹れ方によって様々な味わいが楽しめます。

フルーティな酸味と甘みのすっきりとした味わいを楽しみたいなら中煎りコクとほのかな苦味を楽しむなら中深煎りがおすすめです。

抽出方法は個人的にペーパードリップがおすすめで、中粗挽きのコーヒー豆を2分ほどで抽出することで、クリアな酸味と優しい甘味を楽しむことができます。

急冷してアイスコーヒーにしても美味しいコーヒーが抽出できるので、興味のある方はぜひ試してみていただければと思います^ ^

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おまけ:イエメンの風景

首都サナア

イエメンはアラブ文明の発祥地と言われ、古代遺跡など古い文化と歴史のある国です。
首都サナアは標高 2,300mで、世界で最も標高の高い都市の 1 つです。

サナアの旧市街地は、1986年世界遺産に登録されました。

サナアの人々が住む家の多くは、下の写真のような縦長の直方体の形をした塔状の建物です。

しかし、長く続く内戦で多くの建物が被害を受け、2015年に危機の迫る世界遺産リストに加えられました。

ソコトラ島

ソコトラ島はインド洋上にある島で、独自な進化を歩んだ生態系が見られることから「インド洋のガラパゴス」と呼ばれています。2008年に世界遺産に登録されました。

ソコトラ島のシンボルとも言えるのが竜血樹です。 またの名をソコトラ・ドラゴンツリーといいます。

枝がキノコのように広がる見た目も不思議ですが、真っ赤な樹液が出ることも珍しいと言えます。

イエメンのコーヒー農園

イエメンのコーヒー農園のほとんどは小規模で、段々になった山腹にあります。

気温の変化があり、乾燥している高地での栽培は、他の産地にはない複雑な味わいを生み出します。

朝夕の気温の差が大きくなるため、霧や雲が発生しやすくなります。それが樹に強い日差しが当たることをやわらげ、コーヒーの実はより時間をかけて熟成されていきます。

イエメンの料理

最後に、こちらはイエメンのランチです。

イエメンの国民的料理サルタは肉や野菜(ナス、トマトなど)に少量のごはんを入れて煮込んだシチューです。

ビリヤニは、カラフルなバスマティ米をスパイシーに炒めたものです。

コーヒーを愛好する方も多いようですが、コーヒーの殻をカルダモンやシナモンなどのスパイスと一緒に煮出した、ギシルと呼ばれるコーヒー飲料がよく飲まれているそうです。

イエメンの街並みや高地のコーヒー農園に思いをはせながら、フルーティでさわやかな酸味を持つイエメンコーヒーを試してみてはいかがでしょうか^ ^

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