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【コーヒーニュース】イギリスのカフェで人気急上昇!従来のアメリカーノが「ロングブラック」に変わる理由

本記事は、”Goodbye americano, hello long black? The new coffee order that’s becoming a UK favourite“(2025/2/14)の内容を参考に作成しています。

イギリスのコーヒーシーンに、新しいブームが起きています。

これまでブラックコーヒーの定番だった「アメリカーノ」に代わり、「ロングブラック」が注文されるようになってきました。

2023年の調査では、ロンドンで5番目に人気のあるコーヒーメニューとなり、都内のコーヒー販売の9%を占めるまでに成長しています。

ロングブラックとは?アメリカーノとの決定的な違い

ロングブラックは、オーストラリアやニュージーランド発祥のコーヒーの淹れ方です。一見するとアメリカーノと同じようなドリンクですが、そのつくり方に違いがあります。

従来のアメリカーノは、エスプレッソを抽出してから熱湯を注ぎ入れますが、ロングブラックをつくる手順は逆で、まず熱湯をカップに入れ、その上からエスプレッソを注ぎます。

この順番の違いが、味わいに大きな影響を与え、ロングブラックでは、エスプレッソの表面に現れる黄金色の泡「クレマ」がきれいに残り、エスプレッソの豊かな風味と香りを楽しむことができます。

なぜイギリスで人気に?味わいと環境への配慮の両立

イギリスでロングブラックが支持を集める背景には、味わいの向上と、コーヒー文化の成熟が大きく関係しています。

リーズのLaynesコーヒーショップで店主を務めるデイブ・オレジニク氏は、ロングブラックが好まれる理由を、「従来のアメリカーノのように、エスプレッソの上からお湯を注ぐと、コーヒーの構造や食感、そして表面のクレマが崩れてしまいます。ロングブラックのように、お湯にコーヒーを注ぐことで、見た目も味わいも格段に良くなるのです」と説明しています。

また、この新しいトレンドは、過去10年間のコーヒー文化の進化とも深く関連しています。かつてフラットホワイトがラテをより効率的にアレンジしたように、ロングブラックもアメリカーノをより洗練された形に進化させたと言えます。

お湯が少し冷めてからエスプレッソを注ぐことで、コーヒーの繊細な風味をより引き出すことができるのです。

特に注目すべきは、この飲み方がオーストラリアやニュージーランドから伝わってきたという点です。

これらの国々は、戦後のイタリア移民の影響により、高品質なコーヒー文化を育んできました。その文化が、いまイギリスのコーヒーシーンに新しい価値をもたらしているのです。

まとめ:シンプルな一杯に込められた進化の物語

記事でも触れられているように、かつてコーヒーは非常にシンプルな楽しみでした。

しかし現代では、コーヒーの楽しみ方は多様化しています。ニトロコールドブリューやエアロプレスなど、新しい抽出方法が次々と生まれ、時にはバターやオリーブオイルを加えるような実験的な試みも行われています。

そんな中で注目を集めるロングブラックは、単なるトレンドではなく、従来のアメリカーノの作り方を見直すことで、よりコーヒー本来の魅力を引き出そうとする、バリスタたちの真摯な取り組みと言えるでしょう。

この新しいコーヒーの楽しみ方は、私たちに改めてコーヒーの可能性を考えさせてくれます。

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