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コーヒーの品種『ブルボン種(Bourbon)』について詳しく紹介|品種の特徴、味わい、そして魅力を解説

コーヒーの品種は実に多彩ですが、中でも『ブルボン種(Bourbon)』は、スペシャルティコーヒー界で特別な存在として注目を集めています。

ブルボン種は、その甘みと複雑なフレーバープロファイルで知られ、コーヒーファンやバリスタたちから高い評価を受ける品種です。

本記事では、ブルボン種の歴史、特徴、味わい、栽培環境、そして楽しみ方について詳しくお話していきますので、ぜひ最後までお付き合いください^ ^

ブルボン種(Bourbon)

unripe bourbon / tangysd

ブルボン種は、アラビカ種の中でも特に高品質とされるコーヒー品種の一つで、ティピカ種が突然変異して生まれた品種です。

その名前は、18世紀にフランスの宣教師がイエメンからインド洋にあるレユニオン島(当時はブルボン島と呼ばれていました)に持ち込んだことに由来しています。

現在では中南米やアフリカをはじめとする世界各地で栽培されており、高品質なスペシャルティコーヒーとして世界中で愛されています。

ブルボン種の特徴

ブルボン種の栽培の特徴

young bourbon / tangysd

ブルボン種は、コーヒーの木としていくつか独特の栽培特性を持っています。

収穫量と耐性

ブルボン種は、ティピカ種と比較して収穫量が20〜30%ほど多いという利点がありますが、その一方で病害虫への耐性が低いため、栽培には非常に丁寧な管理が必要です。

農家にとっては、品質の高い豆を生産できる一方で、手間やリスクが大きい品種でもあります。

樹木の形状

ブルボン種の木は円錐形をした高木で、枝が密集している構造を持っています。

この形状は生産性を高める要因となりますが、木全体に均等に日光や風を行き渡らせるためには適切な剪定が欠かせません

さらに、この品種は隔年収穫という特徴を持ちます。2年に1度しか十分な収穫量が得られないことがあり、生産量が安定しにくいという課題も抱えています。

標高:

ブルボン種は標高の高い地域で栽培されることが多く、高地特有の気候や土壌条件がその風味を引き立てます。

ブルボン種の栽培地域

Picking by selection / tangysd

ブルボン種は主に中南米やアフリカなどで栽培されることが多い品種です。

例えばブラジルやエルサルバドル、グアテマラといった中南米諸国では、この品種が広く栽培されており、その地域ごとの気候や土壌によって独自の風味を生み出しています。

また、アフリカではルワンダやブルンジといった国々でも栽培されており、高地特有の環境がブルボン種の風味をさらに引き立てています。

このように、ブルボン種はその栽培環境や管理方法によって大きく品質や味わいが変化する、個性豊かな品種と言えます。

ブルボン種の味わいの特徴

Brazil Coffee Tour / baristahoon

ブルボン種の味わい

ブルボン種のコーヒーは、その豊かな味わいとバランスの良さで、多くのコーヒー愛好家を魅了しています。

コーヒーチェリーの精製方法や焙煎度合いによっても変わりますが、この品種の最大の特徴は、自然な甘さと滑らかな口当たり、明るく洗練された酸味です。

ブルボン種の味わいの特徴

  • 甘み:キャラメルや黒糖を思わせる自然な甘さ
  • 酸味:柑橘系やベリー系の明るく洗練された酸味
  • 香り:フローラルやチョコレート、ナッツ系の香ばしい香り
  • 後味:滑らかで長く続く余韻

地域ごとの風味の違い

Coffee farm / 70268842@N00

ブルボン種の味わいは、栽培される地域によっても特徴が異なります。

中南米産のブルボン種は、チョコレートやナッツ系の甘さが際立ち、全体的にバランスが取れた風味を持つことが多いです。

一方、アフリカ産ではフローラルな香りや柑橘系の明るい酸味が特徴となり、より華やかな印象を与えます。

このように、ブルボン種はその生育環境によって多様な風味を楽しめる点も魅力です。

代表的な産地の味わい

  • エルサルバドル:バターやトフィーのような甘さと滑らかな口当たり。
  • ルワンダ:フルーティーで明るい酸味、紅茶のような香り。
  • ブラジル:ナッツやキャラメル系の濃厚な風味。

このようにブルボン種は、その甘さ、酸味、コクという三つの要素が絶妙に調和した品種です。一杯のコーヒーから感じられるその豊かな風味は、生産地や亜種によっても変化し、多彩な魅力を持っています。

コーヒーチェリーの色ごとの味わいの違い

More Coffee Cherries / skrewtape

ブルボン種には「レッドブルボン」「イエローブルボン」「ピンクブルボン」といった亜種があり、それぞれ異なった個性を持っています。

ブルボン種の色の種類

  • レッドブルボン:
    最も一般的な品種で、赤いチェリーが特徴です。甘みと酸味のバランスが良く、ベリー系やチョコレート系の風味を持つことが多いです。
  • イエローブルボン:
    黄色いチェリーを持つ品種で、柑橘系やトロピカルフルーツを思わせる明るい酸味と甘さがあります。
  • ピンクブルボン:
    レッドとイエローから派生した希少品種。ジャスミンやベルガモットを思わせるフローラルな香りと滑らかな口当たりが特徴です。

これら亜種ごとの個性を楽しめる点も、ブルボン種の魅力の一つです。

ブルボン種を楽しむために

焙煎度との相性

Coffee? / joannaboj

ブルボン種は、その焙煎度によって異なる魅力を引き出すことができます。

浅煎り

フローラルな香りが舞い立ち、清々しい酸味が心を潤す、春の目覚めを思わせる一杯。

中煎り

優美な甘みとコクが織りなす、まるでシルクのように滑らかな味わい。絶妙なバランスが生み出す至福のひととき。

深煎り

芳醇なチョコレートとキャラメルの香りに包まれる、深い余韻を残す大人のための贅沢な一杯。

抽出方法

Kalita Wave Steel / olgierd

ブルボン種はその繊細な風味を生かすためにハンドドリップがおすすめです。

また、エスプレッソとして抽出すると、その濃厚な甘みとコクを存分に楽しむことができるため、こちらもおすすめです。

まとめ

ブルボン種は、その歴史的背景からも非常に特別な位置づけにあるコーヒー品種です。

甘み、酸味、コクという三拍子揃ったその味わいは、多くのコーヒーファンを魅了し続けています。

今回の記事で興味を持っていただけた方は、ぜひその多種多様な味わいを試してみていただければと思います^ ^

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