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これまで読んできたコーヒーの書籍をご紹介|第2回『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』

皆さんこんにちは!
そして、サイトへのご訪問ありがとうございます^ ^

今回の記事では、僕の家に大量にあるコーヒーの本の一つ『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』をご紹介していきます。

本の概要から各章でどんなことが書かれているかまでお話していきますので、皆さんが欲しい!と思える書籍探しのお手伝いになれば嬉しいです^ ^

概要

この本はコーヒーの研究者として有名な旦部幸博さんの著書で、2016年に発売されました。

僕がこれまで読んできたコーヒーの書籍の多くは、

  • コーヒー豆の挽き方
  • コーヒーの淹れ方
  • おいしいアレンジコーヒー

といった、コーヒーの楽しみ方をメインとしていることが多いのですが、この書籍はとにかくコーヒーの科学に視点をあてて書かれています。

そのためコーヒーの抽出方法について書かれている章でも、おいしい淹れ方以上に

  • 浸漬式、透過式の抽出曲線
  • 透過式とクロマトグラフィー

といったかなりマニアックな(笑)内容がメインに書かれています。

そこでこの書籍は、コーヒーをこれから学び始める方以上に、コーヒーに関する知識をとにかく深めたい方におすすめしています^ ^

本の構成

今回ご紹介する『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』は、このような構成で書かれています。

  • コーヒーノキとコーヒー豆
  • コーヒーの歴史
  • コーヒーの「おいしさ」
  • おいしさを生み出すコーヒーの成分
  • 焙煎の化学
  • コーヒーの抽出
  • コーヒーと健康

これらの章の中で個人的におすすめな章について、簡単にですがご紹介していきます^ ^

コーヒーノキとコーヒー豆

この章ではコーヒー豆やコーヒーの木はどのような植物か?について書かれています。

コーヒー豆の代表的な品種

  • アラビカ種
  • ロブスタ種
  • リベリカ種

の説明をはじめ、それら品種の染色体や細かい栽培品種、
なぜコーヒーの木はカフェインをつくるのか?
など、コーヒーの木を植物学的な観点からかなり深く掘り下げて解説してくれます。

日本ではなじみが薄いコーヒーという植物について詳しく学ぶことができるので、
普段飲んでいるコーヒーってどんな植物なんだろう?
と疑問に思ったことがある方はぜひこの章から読み進めてみてはいかがでしょうか^ ^

コーヒーの歴史


この章では「コーヒーの歴史」について、様々な文献を引用して解説してくれています。

コーヒーはいつの時代に発見され、どのように広まっていったのか?
といった基礎的な内容から、

なぜスリランカではコーヒーの栽培ではなく紅茶の栽培が主流なのか?
といったおもしろい疑問にまで答えてくれる内容になっているので、とても楽しく興味深くコーヒーの歴史を学ぶことができます。

僕のように
コーヒーと同じくらい世界史が好き
という方がいたら、ぜひこの章から読み始めて頂ければと思います^ ^

おいしさを生み出すコーヒーの成分

この章ではコーヒーの味について、
コーヒー豆のどの成分がコーヒーのどの味を生み出しているか
を解説してくれます。

一般的な書籍では滅多に見かけない化学式まで飛び出してくるこの章は、コーヒー豆に含まれる成分やコーヒーの味を構成する成分をかなり詳しく学ぶことができます。

僕がこの本に出会うまでずっと疑問だった、

  • コーヒーの苦さはカフェインの苦さ?
  • コーヒーの酸味や香りってどんな成分?
  • モカコーヒーの香りの正体は?

といった疑問にも答えてくれていて、個人的に一番おすすめの章です^ ^

コーヒーの抽出

この章では「コーヒーの抽出」について科学的な視点から解説してくれています。

  • 透過式の抽出方法はクロマトグラフィーと同じ原理
  • エスプレッソは様々な現象が奇跡的に組み合わさって生まれたおいしさ

といった、一般的な書籍で扱う「コーヒーの淹れ方」とは全く異なる視点でコーヒーの抽出を説明してくれています。

この書籍はカラーの本ではないため、残念ながらコーヒーの淹れ方をわかりやすく説明してくれるという点では、他の書籍に一歩劣りますが、

  • コーヒーの抽出ってどういう作業なの?
  • コーヒー豆からお湯へどのように成分は移っていくの?

といったコーヒーの抽出を理論的に学びたい方にとっては、とても興味深く読むことができる内容になっています^ ^

まとめ

今回の記事ではコーヒーに関する書籍『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』についてご紹介してきましたが、いかがでしょうか?

コーヒーについてさらに深く、さらにマニアックに学びたい方にとっては非常におもしろく読み進めることができる書籍です!

文庫本のためコーヒーの書籍にしては値段もそれほど高くはないので、興味のある方はぜひご覧になってみてはいかがでしょうか^ ^

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